明治図書出版は、2024年の年間ベストセラーランキングを発表した。教育関係者に向けた書籍が多くランクインし、教育の最新動向を捉えた内容が注目されている。ランキングには、教員必須の時事ワードをまとめた書籍や、特別支援教育における学習評価の文例集などがランクインした。
同ランキングの発表は、教育現場における最新のニーズを反映したものである。1位は、教育の未来を研究する会が編纂した『最新教育動向2024必ず押さえておきたい時事ワード60&視点120』は、AIと学校教育、ウェルビーイング、教師の新たな学び、子供の権利、教員不足など、教育施策や社会問題を網羅している。紙版は2,200円(税込)、電子版は1,980円(税込)で提供されており、教員にとって必須の情報が詰まった一冊だ。
2位に選ばれた、特別支援教育の実践研究会が編纂した『特別支援教育における3観点の「学習評価」』は、個別の指導計画に基づいた通知表作成に役立つ文例集を提供している。学習指導要領の改訂により整理された学習評価の考え方を解説し、各教科・段階別に学習内容に沿った評価文例を約1,600収録。紙版は2,926円(税込)、電子版は2,633円(税込)で販売されている。
3位は、中山芳一氏の『教師のための「非認知能力」の育て方』。テストでは測れない非認知能力を育成する方法を、5つのステップに分けて紹介しており、学校で活用できる具体的な実践例が豊富に掲載されている。紙版は2,156円(税込)、電子版は1,940円(税込)。
このほか、森岡健太氏の『おもしろすぎて授業したくなる道徳図解』や、喜多好一氏らの『特別支援教育サポートBOOKS発達障害のある子へのやさしい「個別の指導計画」作成ガイド』など、教育現場で役立つ書籍が多数ランクインしている。