学事出版は2024年1月15日、中学・高校教員向けの生徒指導に関する事例集「こんなときどうする？生徒指導」全5巻を同時刊行した。サイズはA5。定価は各1,980円（税込）。学事出版オンラインストアやAmazonなどで購入できる。
2023年10月に文部科学省により発表された「2022年度（令和4年度）児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、いじめの重大事態の発生件数は923件、小中学校の不登校児童生徒数は29万9,048人、児童生徒の自殺者数は411人と、いずれも増加傾向にある。
また、いじめ防止対策推進法（2013年施行）や教育機会確保法（2017年施行）、生徒指導に関する新たな関係法令が成立・施行されるなど、生徒指導をめぐる方向性が打ち出されている。こうした状況を受けて、2022年に国の生徒指導の基本書である「生徒指導提要」も12年ぶりに改訂された。
「こんなときどうする？生徒指導」シリーズは、改訂版「生徒指導提要」の内容に即した、生徒指導に関する初の事例集。「校則・懲戒・体罰・指導死」「いじめ・暴力行為・自殺」「不登校・中退・引きこもり」「少年非行・性非行」「インターネット・携帯電話・虐待・ヤングケアラー」の全5巻を刊行した。
「こんなときどうする？生徒指導」として、すぐに使える指導のポイントとコツを提示しており、生徒指導の問題解決への道筋が具体的にわかる、中学・高校教員必携のハンドブックだという。
構成は、「事例の概要」「指導の振り返り」「課題解決に導く基礎知識」の3部構成で、各テーマごとに豊富な事例をイラストを交えて紹介。指導過程にスポットをあて、課題解決に導く必要な基礎知識やデータを網羅して掲載しているという。また、全巻同じ構成となっており、必要なテーマや事例から読み始めることができるとしている。
サイズはA5。定価は各1,980円（税込）。学事出版オンラインストアなどで購入できる。
