大阪府は2025年度（令和7年度）大阪府公立学校教員採用選考テスト（2024年度実施）から、大阪府内の公立学校の常勤講師のうち通算1年以上の経験者を対象に、一般選考の1次筆答テストを免除する新たな枠を設ける。
大阪府は、2025年度大阪府公立学校教員採用選考テスト（2024年度実施）のおもな変更点について資料を公表した。「一般選考 常勤講師等経験者（仮称）」の新設では、大阪府内の公立学校の常勤講師等経験者（大阪府教育委員会が任命する者に限る）を対象に、第1次選考（筆答テスト）を免除する。なお、新設にともない、これまでの教職経験者の加点区分から常勤講師等経験者を除き、「実習教員・寄宿舎指導員」のみを加点対象へと変更する。
資格要件は、2022年4月1日から2024年3月31日までの間に大阪府内の公立学校において、大阪府教育委員会が任命する常勤の講師または養護助教諭としての勤務経験があり、その勤務経験が2024年3月31日までに通算1年（休職・停職期間を除く）以上であること。
このほか、府立学校長、准校長または市町村教育委員会の評価を第3次選考の面接テストの評価に反映する校長・市町村教育委員会評価制度は2024年度（2023年度実施）を最後に廃止とした。詳細については、2024年に公表予定の2025年度大阪府公立学校教員採用選考テストの受験案内や大阪府公立学校教員採用選考テストのWebサイトで随時公表予定。
2023年度に実施された大阪府公立学校教員採用選考テストは3月16日～4月21日に出願を受け付け、志願者数5,997人のうち5,334人が受験した。第1次合格者は3,627人（合格率74.2％）、第2次合格者は2,316人（合格率62.1％）、第3次合格者は1,163人（49.7％）で最終倍率は4.6倍。校種別では小学校3.0倍、中学校5.7倍、高等学校6.6倍、養護教諭8.2倍、栄養教諭6.8倍などとなっている。
