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東京医科⻭科⼤と東京藝⼤、包括連携を協定

 東京医科歯科大学と東京藝術大学は2023年8月10日、包括連携協定を締結した。医療と芸術の分野融合により、社会の諸課題を解決するとしている。

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東京藝術大学日比野克彦学長(左)と 東京医科歯科大学  田中雄二郎学長(右)
  • 東京藝術大学日比野克彦学長(左)と 東京医科歯科大学  田中雄二郎学長(右)
  • 東京医科歯科大学と東京藝術大学、包括連携協定を締結

 東京医科歯科大学と東京藝術大学は2023年8月10日、包括連携協定を締結した。医療と芸術の分野融合により、社会の諸課題を解決するとしている。

 東京医科歯科大学は、医療系総合大学として「知と癒しの匠」を創造し、人々の健康と社会の福祉に貢献している。また、幅広い教養と豊かな人間性、高い倫理観、自ら考え解決する創造性と開拓力、国際性と指導力を備えた人材を育成している。

 東京藝術大学は、国立学校設置法の公布施行により、東京美術学校(現在の美術学部)、東京音楽学校(現在の音楽学部)を包括して、1949年に設置。現在は、美術学部(絵画科・彫刻科・工芸科・デザイン科・建築科・先端芸術表現科・芸術学科)、音楽学部(作曲科・声楽科・器楽科・指揮科・邦楽科・楽理科・音楽環境創造科)の2学部14学科と大学院を設置している。

 複雑化する社会課題に対し、アートを含めた多面的なアプローチによる課題解決が求められているという。科学技術および文化芸術の振興、医療と芸術の分野融合によりSociety5.0への転換、Well-beingの実現など、社会の諸課題を解決。イノベーションの創出に必要な人材育成・交流を図り、その知見の展開により個性豊かな地域社会の形成と発展に寄与することを目指すとしている。

 協定の取組みは、医療と芸術の分野融合によるイノベーション創出や地方創生・まちづくり、新しい病院の環境づくりや価値創造に向けた人材育成・交流、共生社会をつくるアートコミュニケーションなどを行う。

 東京医科歯科大学の田中雄二郎学長は「さまざまな活動によって、東京藝術大学と東京医科歯科大学の連携を深め、来年の秋に予定している東京工業大学との統合後も、この関係を良い形で発展させ『Well-being for All』を追求していく」とコメント。

 東京藝術大学の日比野克彦学長は「社会課題は、本学だけでは解決が出来ない。アートはすべての人たち、すべての領域を繋ぐことができる。東京医科歯科大学が持つ医療の知見を元に、ひとりひとりの『こころの豊かさ』を求め、社会的課題の解決とともに、未来の地球へ貢献していくことを目指す」とコメントしている。

《宮内みりる》

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