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埼玉県学力調査、30人分の個人結果票「別人の記録」

 埼玉県教育委員会は2023年4月28日、2022年度の学力・学習状況調査において、県内公立中学1校で、当時2年生30人に返却した個人結果票に誤りがあったと発表した。受検番号の管理表を作成する際の誤記載が原因とみている。

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埼玉県内公立中学校で誤って返却された「学力の変化」を示す図 (イメージ)
  • 埼玉県内公立中学校で誤って返却された「学力の変化」を示す図 (イメージ)
  • 【参考】個人結果票「学力の変化」の見方

 埼玉県教育委員会は2023年4月28日、2022年度の学力・学習状況調査において、県内公立中学1校で、当時2年生30人に返却した個人結果票に誤りがあったと発表した。受検番号の管理表を作成する際の誤記載が原因とみている。

 同調査は、小学校4年生から中学校3年生までを対象に毎年実施し、個人結果票には学力レベルを36段階にわけた表にして記載している。今回の発表によると、この個人結果票の2021年度以前の記録(中学1年時まで)が、別の生徒の結果だったという。該当生徒は県内公立中学1校の当時2年生30人。

 原因は、2022年度の調査に向け、教員が個人番号(受検番号)の管理表を作成する際、2021年度に使用していた個人番号に、誤って他の生徒の名前を記載した管理表を作成。 そのため、生徒が2021年度と異なる個人番号で、2022年度の調査を受検したことで、個人結果票に他生徒の調査結果が記載されたとしている。

 同校では誤記載された生徒と保護者に修正した個人結果票を手渡し、謝罪。埼玉県では各市町村教育委員会に対し、2023年度調査では県が示す確認手順に基づき個人番号の誤り防止の徹底を図るよう通知するとともに、2024年度以降の調査に向け、ヒューマンエラーをなくすためのシステム化を検討するとしている。

《川端珠紀》

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