モノグサは2023年4月12日、提供する記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」にて、複雑な数学の問題に対しても、記憶定着というアプローチから学習することが可能になったことを公表した。
Monoxerは、先生が憶えてほしい内容を登録するだけで、その内容を定着させるために必要な問題が自動で作成される。児童・生徒は作成された問題をスマートフォンやタブレットのアプリで学習していくが、ひとりひとりの習熟度・忘却度に応じて、リアルタイムで問題の出題頻度や難易度が調整されるため、個々のレベルにあった学習が実現できる。遠隔でも児童・生徒の学習状況・定着度がわかるため、通学・通塾が困難な状況でも、きめ細やかな指導を行うことが可能だという。
一般的に学習における定着は、漢字や英単語のような暗記が点数に直結する領域が想起されやすい傾向にある。しかし実際には数学領域においても、記憶定着が大きく関わっているという。九九等の単純な計算はもちろん、数学の高度な問題についても定理や類似問題に関する知識があることによって問題解決できる幅が広がる。そこで記憶領域の課題解決に取り組むモノグサでは今回、数学学習にも本格対応を開始した。
学習プラットフォーム「Monoxer」では、複雑な数学の問題においても正答にたどり着くまでのステップを分解して効率的な定着が可能となる。具体的には、「問題文を読んで何をすべきかが適切に選べる」「数学テクニックを記憶できている」「数学テクニックを適切に使える」というステップに分解をして、生徒ひとりひとりの習熟度にあわせてAIが問題を出し続ける。生徒は出される問題を解き続けることによって、最終的にヒントなしで正答にたどり着ける状態を実現するという。
今回、導入教室向けに新たに啓林館ブランドの数学参考書「Focus Gold」シリーズの販売を2023年4月より開始。記憶定着が難しいとされている数学領域をMonoxerに搭載することによって、生徒のレベルにあわせた形で定期試験対策から、大学入学共通テスト、一般入試に至るまで高校生の数学科目の対策として活用できるとしている。
Monoxerについては、Webサイトで詳細を確認できる。現在モノグサは、Monoxerの数学に関する記憶定着の仕組みについて特許出願中。