文部科学省は2023年1月27日、2021年度(令和3年度)大学等におけるインターンシップ実施状況について公表。単位認定を行うインターンシップに参加した学生(学部・大学院)は、5万899人で前回調査より3万3,062人減少。また、国公私立別では、国立大学での実施率が高くなっている。
調査は、各大学等におけるインターンシップ実施に関する各種データを収集することで、実施状況を正確に把握するとともに、インターンシップのより一層の推進・普及に関する各種施策の企画、立案等の際の基礎資料としている。調査時期は2022年6月~9月、大学803校(学部778校・大学院652校)、短期大学315校、高等専門学校57校を対象に実施した。回答率は94.3%。
単位認定を行うインターンシップを実施している大学(学部・大学院)は489校(60.9%)で、前回調査と比較して74校減少。国公私立別では、国立大学での実施率が高かった。また、単位認定されるインターンシップに参加した学生(学部・大学院)は 5万899人で、前回調査より3万3,062人減少している。
実施学年別では、学部3年・修士1年・短期大学1年・高等専門学校4年での参加がもっとも多かった。実施時期別では、各学校種共に8月・9月(夏期休暇期間中)、実施期間別は、各学校種共に2日~1週間未満での参加が多かった。単位数別では、各学校種共に2単位以下での実施が多い。
実施地域別では、各学校種とも関東地方での実施がもっとも多く、ついで近畿、中部が多かった。報酬等の支給の有無については、大学(学部・大学院)・短期大学では、受入れ企業等から学生に対して支給されていない場合が多い。高等専門学校では、報酬を支給されている学生と支給されていない学生が混在していた。報酬を支給されている場合は、実費・交通費のみの支給が多い。
また、インターンシップを単位認定していないが学生の参加状況を把握・関与している大学(学部・大学院)は376校(46.8%)。前回調査より55校減少している。単位認定されないインターンシップに参加した学生(学部・大学院)は2万4,786人で、前回調査より3万360人減少。実施期間別では、各学校種共に1週間未満での参加が多く、実施地域別では、大学と高等専門学校では関東地方、短期大学では中部地方での参加者数が多かった。
インターンシップを単位認定している大学(学部・大学院)と単位認定はしていないが学生の参加状況を把握・関与している大学(学部・大学院)の合計は585校(72.9%)で、前回調査より116校減少。単位認定されるインターンシップと単位認定されないインターンシップに参加した学生(学部・大学院)の合計は7万5,685人だった。