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金融教育の義務化「知らない」高校生63.2%

 高校生の金融教育の義務化について「知らなかった」のは高校生が63.2%、高校生の親が47.1%にのぼることが、ビザ・ワールドワイド・ジャパンとMMD研究所が行った調査結果より明らかになった。

事例 その他
2022年4月より高校生に対する金融教育が義務化されたことへの認知度
  • 2022年4月より高校生に対する金融教育が義務化されたことへの認知度
  • 高校生の親が子供の金融教育が行われるべきだと感じる場所
  • 高校教師が高校生の金融教育で必要だと思うこと
  • 今後学んでいきたい金融に関する項目

 高校生の金融教育の義務化について「知らなかった」のは高校生が63.2%、高校生の親が47.1%にのぼることが、ビザ・ワールドワイド・ジャパンとMMD研究所が行った調査結果より明らかになった。

 調査は、高校生とその親向けに、予備調査として15歳~69歳の全国の男女5万人、本調査として高校生481人と高校生の親1,000人の計1,481人を対象に実施した。調査期間は2022年6月24日~6月28日。また、高校教師向けに、予備調査として20歳~69歳の教育関係者1万人、本調査として高校教師500人を対象に実施した。調査期間は2022年6月24日~6月27日。前回の第1弾に続き、第2弾は学習指導要領の改訂で2022年4月から高校で金融教育が始まったことを受け、高校教師も加えて金融教育の現状を調査した。

 高校生の金融教育の義務化について「知らなかった」のは高校生が63.2%、高校生の親が47.1%。一方、内容について詳しく知っていると回答したのは、高校生が12.7%、高校生の親が12.1%と1割ほどだった。

 金融教育が行われるべきと感じる場所について、高校生の親は「学校での授業」51.6%、「学校でのセミナー・イベント」34.6%、「家庭内での指導・教育」25.0%の順に多い。一方、高校教師が高校生の金融教育で必要だと思うことは「家庭での指導」32.2%、「金融に関する興味・関心を高めること」31.8%、「専門家からの指導」30.2%。親と教師の結果に差異がみられた。

 高校生に今後金融に関して学んでいきたいかについて聞いたところ、60.3%が「学びたい」と回答。その中で今後学んでいきたい項目は「適切な収入・支出の管理方法」が52.8%ともっとも多く、「保険の種類と必要になる金額の理解について」52.4%、「住宅ローンやカードローンの仕組みやリスクについて」51.0%等が続いた。


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