2021年発表のジェンダーギャップ指数によると、日本のスコアは156か国中120位、G7では例年最下位が続いており、特に政治・経済分野のギャップが低位に位置している。背景の1つとして、子供のころから「おとこらしさ」「おんならしさ」といった固定観念や偏見を周囲から見聞きすることで、刷り込みのようにジェンダーバイアスの価値観が作られている側面がある。
ポーラは、小中学生がジェンダーに関してこれまでの「当たり前」「慣習」「思い込み」があることや、どんな課題があるのかを知ることが、ジェンダーギャップを解消する第一歩となると考え、冊子を作成。作成にあたっては、国連開発計画等でジェンダー平等と女性のエンパワーメント推進に携わってきた斎藤万里子氏が監修を務めている。
ポーラがジェンダー平等に関する冊子を一般向けに作成するのは創業以来初のこと。冊子は無償で全国の小中学校に寄贈し、授業等で活用してほしいとしている。また、小中学校の他、6月から全国のポーラショップにも配布し、ビジネスパートナーのジェンダーについての理解促進や、地域でのワークショップに活用する予定だという。