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【多様な子供たちの良さを引き出す】LDの子が発するSOSをキャッチし、支援しましょう

 小学館「子どものよさを引き出し、個性を伸ばす『教室支援』」は、多様な子供たちの良さを引き出す解決本。この記事では、LD(学習障害)の傾向がある場合についてみてみよう。

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LD(学習障害)の傾向がある場合 (c) 畠山きょうこ
  • LD(学習障害)の傾向がある場合 (c) 畠山きょうこ
  • 説明がまったく伝わらない子 (c) 畠山きょうこ
 小学館「子どものよさを引き出し、個性を伸ばす『教室支援』」は、多様な子供たちの良さを引き出す解決本。巻頭では、著者の高山恵子氏(NPO法人えじそんくらぶ代表)と田中裕一氏(前文部科学省初中局特別支援教育調査官)が、「繋ぐ! 繋げる! 多様な子供たちのために大人ができること」をテーマに、特別支援教育の喫緊の課題を対談している。

 学校現場の現実や課題、大学の教職課程の必修教科になったことの意義、一斉授業や合理的配慮等、多様な子供たちの置かれた状況を具体的に対談。まさに第一人者による必読の巻頭対談だという。

 第1章は、先生のストレスを減らす多様な子供の「理解と支援」がテーマ。第2章では、最新脳科学でサポートする、どの子も伸びる支援メソッドをテーマ、神経心理ピラミッドを使って順序立てて解説する。この順序を理解することにより、支援がさらに有効になってくる。

 この記事では、LD(学習障害)の傾向がある場合についてみてみよう。

LDは「認知」のどこかに不具合がある状態


 LDの基本的な特性は、知能全般に問題がなくても、6つの能力(聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する)の1つ以上に課題がある状態のことです。

 最初にお伝えしたいのは、こうした特性は、脳の機能である「認知」のどこかに不具合が生じている状態であるということ。つまり脳のシステムの問題なので、本人としてもいかんともしがたいのです。ここを理解しないで接してしまうと、「やる気がない」とか、「努力が足りない」と感じてしまうこともあります。

「学習スタイル」を大切にする、という考え方


 では、どうしたらよいのでしょうか? まずは、学習スタイルに着目してほしいと思います。人には利き腕があるように、優位に働く感覚があります。それは、大きく分けると、「視覚型」「聴覚型」「体得型」の3つです。たとえば、英語でappleのスペルを覚える際、書いて覚えることが一般的ですが、「エー・ピー・ピー・エル・イー」と音で覚える方が定着する子もいます。教師が一番効率的だと思っている「今までの指導方法」が、すべての子にとって効果的であるとは限らないのです。

 最近は、上手に教えられないと、「自分はダメな教師だ」と思ってしまう方も多いようです。けれども、それは、教師が悪いわけではなく、子供が悪いわけでもなく、「指示の出し方」や「学習方法」といったやり方にミスマッチが起こっているだけです。

 そんな時、「人には優位感覚があり、学習スタイルにも個人差がある」という視点があると、「この指示で、伝わる?」「この学習方法で大丈夫?」と、試行を深めていく一助となります。

子どものよさを引き出し、個性を伸ばす「教室支援」(小学館)
説明がまったく伝わらない子 (c) 畠山きょうこ


<協力:小学館>
子どものよさを引き出し、個性を伸ばす「教室支援」: オールカラーで、まんがでわかる! (教育技術MOOK)

発行:小学館 著/高山恵子 取材・執筆/楢戸ひかる
<編集者からのおすすめ情報>
オールカラーのビジュアル版で、各症例別に、4コマ漫画で、困り感と支援策を具体的に解説しています。特別支援教育や発達障害への理解を深めるための1冊です。


《編集部》

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