イグアスとXYZプリンティングジャパンは2020年9月9日より、教育機関向けに3Dプリンターと講習プログラムがセットになった「イグアス&XYZエデュケーションパッケージ」の提供を開始した。目的にあわせてAからCまで選べる3コースを用意している。 「イグアス&XYZエデュケーションパッケージ」は、教育機関に高い導入実績のあるXYZ社製の3Dプリンターと、3Dデジタルものづくりを基礎から学べる講習プログラム「3D tools online class」をセットにした教育機関向けパッケージ。初心者でも3DCADやスキャナーを使った3次元設計データ作成から3Dプリンター出力までの基礎を習得することができる。 ものづくり工程におけるデジタル技術の活用が加速し、教育機関においても次世代を担う人材育成のための“デジタル技術”習得が求められているものの、実際の教育現場では「教員側にデジタル技術のノウハウがない」「導入するまでの準備が大変」といった課題を抱えてるケースが多い。 こうした教育機関でも導入から学習までをスムーズに実現できるよう、「イグアス&XYZエデュケーションパッケージ」には3Dプリンター本体と講習のほか、オンサイト設置トレーニング、3Dプリンター本体の3年間保守パックを含んでおり、1パッケージの購入で環境整備から学習までトータルでサポートすることを可能とした。 Aコースは「工業学科向け」。高機能試作から最終製品の製造までを対応するSLS(レーザー焼結法)プリンターを含んでいる。Bコースは「デザイン学科向け」。CMYフルカラープリントパーツを提供可能な、BJ(バインダー・ジェッティング)プリンター付き。Cコースは「工業学科向け-入門機-」。3Dプリンター初心者でも簡単に造形できるデスクトップFFF(熱溶解積層)プリンターを含むセットとなっている。目的にあわせて含まれる3Dプリンターが異なるが、すべてのコースに最新機種である超高速造形3Dプリンター「PartPro120 xP」が含まれている。 なお、各コースで受講できる「3D tools online class初級コース」は、大手製造メーカーで3Dデジタルツールを活用した設計支援を行ってきた技術者によるオンライン講習で、1講座あたり最大40名まで受講可能。デジタルものづくりの概要を学んだ後、3DCADの実践講習に進むことで3DCADや3Dスキャナーによる3次元設計を理解し、自ら作った設計データで3Dプリンター出力ができるようレクチャーする。初級コースの受講料はセット内容に含まれているが、レベルに応じて中級・上級編も別途有料で受講できる。 各コースのセット内容の詳細はイグアスのWebサイトで確認できる。問合せは電話またはWebサイトの問合せフォームで受け付けている。イグアスとXYZ社は、今回のパッケージを通して、3Dプリンターによるものづくりの概念やスキルを提供し、デジタル技術を習得した人材育成の一助を担いたいとしている。◆イグアス&XYZエデュケーションパッケージ付属品:付帯設備一式、各3Dプリンター3年保守サービスパック、オンサイト設置トレーニング、3D tools online class 初級コース※各コース共通コース別の3Dプリンター:【Aコース(工業学科向け)】・MfgPr230 xS 1台および付帯設備一式・PartPro120 xP 1台(高機能試作から最終製品の製造までを対応するSLS(レーザー焼結法)プリンター)価格:1,980万円(税別)【Bコース(デザイン学科向け)】・PartPro350 xBC 1台および付帯設備一式・PartPro120 xP 1台(CMYフルカラープリントパーツを提供可能な、BJ(バインダー・ジェッティング)プリンター)価格:928万円(税別)【Cコース(工業学科向け-入門機-)】・PartPro300 xT 1台および付帯設備一式・ダウィンチSuper 1台・PartPro120 xP 1台(3Dプリンター初心者でも簡単に造形できるデスクトップFFF(熱溶解積層)プリンター)価格:428万円(税別)