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学校連絡システムの実証実験、8割以上がLINEで出欠連絡

 エースチャイルドは2020年4月15日、千葉県柏市内小中学校でのSNS学校連絡システム「つながる連絡」導入実証実験結果について公表。8割以上の保護者がLINEを利用した出欠・遅刻連絡を行っており、教員の業務改善にも役立つことが確認されたという。

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 エースチャイルドは2020年4月15日、千葉県柏市内小中学校でのSNS学校連絡システム「つながる連絡」導入実証実験結果について公表。8割以上の保護者がLINEを利用した出欠・遅刻連絡を行っており、教員の業務改善にも役立つことが確認されたという。

 近年、SNSがおもな連絡手段として利用されているが、教員と保護者のやり取りは依然として電話、もしくは文書を生徒に預けて手渡しすることが一般的。学校現場はその対応に多くの時間を割かれており、保護者の中でもSNSで情報を受け取りたいという要望があがっている。一方で、教員個人のSNSアカウントで保護者・生徒と連絡を取ることは、勤務時間外の対応負担増やトラブルに発展する懸念があった。

 エースチャイルドはこれらの問題を解決するため、教員と保護者がSNSで連絡や情報共有をすることができる「つながる連絡」を活用した実証実験プロジェクトを実施。「つながる連絡」を試験的に利用することで、時間外での対応を防止し、閲覧権限を付与された管理者が教員と保護者のやり取りを確認できるようになる。そのほかにも学校連絡業務を効率化する機能について調査を行った。

 実証実験は、2019年9月2日~2020年1月下旬(期間終了後も学校・保護者からの要望により継続中)の期間、千葉県柏市内の小学校2校、中学校2校を対象に実施。各学校で80%~95%の保護者がLINEを利用した出欠・遅刻連絡を行い、保護者アンケートの結果でも「利用前と比べて、学校からの連絡を簡単に受け取れるようになった」という声が増えたという。新型コロナウイルスの影響で3月に休校になった際も、「学校からスムーズに連絡が来たので助かった」と評価されている。

 また、教員が勤務時間外に個人のSNSでやり取りする心配もなく、電話やメールでの連絡よりもスムーズに連絡事項を届けられ、教員の業務改善にも役立つことが確認されたと報告。今後は引き続き現場の要望を反映し、機能改善を実施する。また、EdTechの視座に立ちオンラインでの学習支援サポートも充足しながら、各種データの取得・分析も行えるようにし、多くの学校に提供していく予定だという。

 「つながる相談」は2018年3月にリリースし、多くの自治体・官公庁によるSNS相談に採用されている。今回のシステムは「つながる相談」の機能をベースにし、教育現場へのヒアリングを重ねることで、教員・保護者のニーズを汲み取った機能を実現したもの。学校でSNSによる連絡システムを導入する際は、市の定めるセキュリティー基準や個人情報保護条例などに沿って対応していくことを前提としている。
《黄金崎綾乃》

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