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興奮・興味・喜びの感情、学習中の記憶力向上に効果

 NTTドコモとすららネットは、学習前の生徒に、学習内容とは無関係に「興奮」「興味」「喜び」の感情を持たせると、学習中の記憶力が有意に向上することを明らかにした。これを活用して、感情に寄り添った学習指導・フォローにより学力向上を図るサービスの実現を目指す。

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検証イメージ
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  • 実験の流れ
  • 記憶力テスト結果
 NTTドコモとすららネットは、学習前の生徒に、学習内容とは無関係に「興奮」「興味」「喜び」の感情を持たせると、学習中の記憶力が有意に向上することを明らかにした。これを活用して、感情に寄り添った学習指導・フォローにより学力向上を図るサービスの実現を目指す。

 実験では小学4年生~中学3年生123名を対象に、被験者を「怒り」「興奮」「興味」「喜び」「落着き」「退屈」など14の感情をそれぞれ持っている状態に誘導した後、記憶力テストを実施。記憶力テストの結果を比較し、学習前の感情が記憶力に与える影響を検証した。

 その結果、学習前に学習とは無関係の「興奮」「興味」「喜び」の感情を持った場合、記憶力テストの得点が高くなることがわかった。

 この効果を活用することで、生徒が興味を持ちやすい雑談やミニゲームなど学習内容とは関係のない手段を用いて、学習前の生徒に「興奮」「興味」「喜び」の感情を持たせることで、学習効率の高い状態を作り出すことができる。

 実験結果について、実験を監修した早稲田大学教育学部の上淵寿教授は「感情が学力向上に役立つ可能性が示された教育上の意義は大きい。感情を活用した教育の質向上の取組みに今後も期待したい」とコメントしている。

 NTTドコモとすららネットは今後、「音声から感情認識できる技術」によって判定した生徒の感情と、個別最適化eラーニングシステムのノウハウを組み合わせて、生徒の感情に寄り添った学習指導、メンタルフォローを行うことで学力向上をもたらす業界初のサービスを開発していく。

 実証実験は2020年度中に学習塾や学校で実施予定。さらに、記憶力だけではなく、学習効率を高めるために重要な「注意力」や「自律性」などと感情の関連性についても今後実証を目指すとしている。両社は、実証実験に協力する学習塾や学校を募集している。
《外岡紘代》

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