カンコー学生服は2026年8月25日、全国の中学・高校の教員1,077人を対象に実施した「男子生徒のスカート着用状況と学校環境」の調査結果を公表した。男子生徒のスカート着用を許可している学校は約4割にのぼる一方、実際に着用している生徒がいる学校は10.7%にとどまった。着用者がいる学校では、約7割の教員が、周囲の生徒は受け入れていると回答している。
近年、LGBTQなど性的少数者への配慮やジェンダーレス化の観点から、性別にかかわらず、生徒自身が着たい制服を選べる学校が増えている。女子生徒のスラックス導入が進む中、男子生徒のスカート着用についてはどのような状況なのか、カンコー学生服が調査した。
調査は2026年6月、全国の中学・高校の教員1,077人を対象に実施。「カンコーホームルーム」Vol.247として調査レポートを公開した。
勤務校に、性別にかかわらず生徒が着たい制服を着用できる環境や雰囲気(心理的安全性)があるかを尋ねたところ、「とてもある」15.9%、「ややある」38.7%をあわせて54.6%が「ある」と回答した。校種別では、中学校が59.6%、高校が49.4%。一方、「あまりない」「まったくない」をあわせると、高校では40.4%が「ない」と回答しており、学校による差もみられた。
男子生徒のスカート着用については、「当校では、男子のスカート着用は許可していない」が52.3%でもっとも多かった。
一方、「学校として着用を許可(選択可)しているが、実際に着用している生徒はいない」は33.0%。制度上は着用できても、実際の着用には至っていない学校も多い。
実際に男子生徒がスカートを着用している学校は、「日常的に着用している生徒がいる」6.2%、「たまに着用している生徒がいる」4.5%をあわせて10.7%だった。
男子生徒がスカートを着用している学校の教員に、周囲の生徒の理解や受容度を尋ねたところ、「まったく違和感なく自然に受け入れている」40.9%、「最初は気にするようすもあるが、徐々に慣れて受け入れている」27.8%をあわせて68.7%が「受け入れている」と回答した。校種別では、中学校が74.1%、高校が63.1%で、中学校の方が高かった。
一方、「珍しがったり、からかったりするようすが一部で見られる」は8.7%、「偏見や反発があり、生徒の理解はまだ進んでいない」は7.0%。高校では、これらをあわせて21.1%となり、男子生徒がスカートを着用する際の心理的なハードルもうかがえる結果となった。
調査では、学校制服のジェンダーレス化について、女子生徒向けスラックスの採用から、男女共通デザインの制服や男子生徒のスカート着用まで、選択肢が広がっていると指摘。制服の選択肢を増やすだけでなく、生徒同士が多様な選択を自然に受け入れられる環境づくりも重要としている。









