NTT東日本・NTT ArtTechnologyとNHK交響楽団は2024年7月25日、連携による「音楽教育プログラム」の展開を発表した。出張レッスンやオンラインレビューなどを通じ、子供たちに音楽の楽しさや成長を実感させる機会を提供するという。
NTT東日本とN響は「音楽はコミュニケーション」をコンセプトに、1985年4月から180回にわたりコンサートを開催してきた。また、NTT ArtTechnologyは、デジタルにより地域や世界をつなぐことで地域の活性化を目指しており、音楽分野においては、最先端の光技術を活用したリアルタイム・リモートコンサートやサテライト配信公演などを行っている。
今回、NTT東日本・NTT ArtTechnologyとNHK交響楽団は連携して、音楽教育プログラムを展開すると発表。N響メンバーが学校に訪問し、子供たちの演奏に指導する「出張レッスン」、コンサートのリハーサルに子供たちを招待し、N響の演奏を聴いてもらう「リハーサル見学」、子供たちの練習成果に対しN響メンバーが遠隔地からレビューすることで、学びの定着を促す「オンラインレビュー」の3ステップにより、目的意識をもった学びに繋げるプログラムを実施。地域の子供たちに音楽の楽しさを感じてもらうとともに、演奏スキルの上達につなげることで、音楽を通じた地域循環型社会の創出を目指すという。
すでに福島市の協力のもと、2024年7月6日には福島市立信夫中学校において、N響メンバーによる出張レッスンを実施。7月28日には福島市立福島第一中学校での出張レッスン、8月30日には両校の生徒に向け、福島市で行われるN響公演のリハーサル見学などを予定している。信夫中学校の出張レッスンに参加した生徒からは、「自分では気づけなかった課題を指摘してもらえた」「プロが奏でる音を初めて聴くことができ、とても貴重な機会となった」などの声が寄せられている。
NTT東日本は、福島市での取組みから得られた成果を生かし、他地域への音楽教育プログラムの展開や、新たな技術を用いた音楽体験の創出、さらなる地域貢献を推進していくとしている。