イケア・ジャパンは2024年3月22日、IKEA Family募金による支援の一環として、4月1日に開校する大阪府初の「学びの多様化学校(不登校特例校)」である大阪市立心和中学校の教室や図書室など、計7教室の空間デザインと商品の提供、組み立てを行ったと発表した。
イケア・ジャパンは、顧客が会計時にIKEA Familyの会員番号を提示するごとに、IKEA Family募金として10円を積み立てている。IKEA Family募金の積立金をもとに、インテリアデザインのプランニングから商品提供、商品の組み立てを行い、社会的・経済的に困難な状況下にある、またその危機にさらされている子供たちや家族が、安心して暮らせる空間づくりをサポートしている。
今回は、不登校または不登校傾向となった生徒たちが、心理的な負担なく快適に学べる環境を提供。従来の教室とは異なる仕様など、個々のニーズにあわせたデザインレイアウトを提供しているという。
教室にはデスクやチェアだけでなく、ラップトップサポートやクッションで床座し作業できるスペースや、ディスプレイシェルフで簡易的に囲われた集中スペースを設置。また、休憩時間に友達と話したり、いつもと違う雰囲気で授業も受けられる多目的カウンターも導入した。
図書室はリラックスして読書ができるように、パーソナルチェアや足を伸ばせる寝椅子、パーテーションを配置。リラックスルームには人工芝を敷き詰められており、裸足でも過ごすことができる。相談室では緊張せずリラックスして話せるよう、2人掛けと3人掛けのソファをL字型に配置するなど、配慮のある空間となっている。
大阪市立心和中学校は、大阪府初の「学びの多様化学校(不登校特例校)」として2024年4月1日に開校する。同校のWebサイトではイケア・ジャパンが寄付・設計・整備した部屋の一部を写真付きで紹介している。