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世界トップレベル研究プログラム、新規採択拠点を決定

 文部科学省と日本学術振興会は2023年10月12日、2023年度世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)の新規採択拠点を発表した。東北大学と海洋研究開発機構による「変動海洋エコシステム高等研究機構」が、2023年度採択拠点に決定した。

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採択拠点の概要など(東北大学・海洋研究開発機構)
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 文部科学省と日本学術振興会は2023年10月12日、2023年度世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)の新規採択拠点を発表した。東北大学と海洋研究開発機構による「変動海洋エコシステム高等研究機構」が、2023年度採択拠点に決定した。

 世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)は、高度に国際化された研究環境と世界トップレベルの研究水準を誇る国際研究拠点を形成する事業。2007年度に開始し、これまで大学など計17拠点を支援している。

 2023年度からは、段階的に拠点形成を進める「WPI CORE」と複数のホスト機関による提案を行う「Multiple HOST WPI」の新しい支援方式を導入。1月から公募を開始し、合計19件の拠点構想の応募を受け付けた。

 今回、有識者会議「世界トップレベル研究拠点プログラム委員会」の審査により、「Multiple HOST WPI」1件の拠点構想を採択した。採択が決定した拠点構想は「変動海洋エコシステム高等研究機構」。ホスト機関は、東北大学と海洋研究開発機構。拠点長は、東北大学大学院理学研究科の須賀利雄教授。

 採択拠点の概要によると、ミッションは「地球システム変動に対する海洋生態系の応答・適応メカニズムの解明と予測」。近年の地球温暖化により、海洋環境が急激に変化する中、海洋に存在する生態系に焦点をあて、「気候-海洋-生態系の相互作用の解明」「海洋生態系の環境応答・適応メカニズムの解明」「海洋生態系の変動予測」に係る分野融合・学際研究を展開する。

 採択拠点の公表にあたり、審査にあたった「世界トップレベル研究拠点プログラム委員会」の濵口道成委員長は「今回は、WPIにとっては新たなチャレンジとなりましたが、各機関から極めて意欲的な素晴らしい提案をいただきました。この新しい方式の世界トップレベル研究拠点の形成を全力で支援してまいります」とコメントしている。

《奥山直美》

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