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東工大、学生1万人分の個人情報を誤送信

 東京工業大学は2023年6月30日、在学中の正規課程学生に送付したメールに個人情報が入ったファイルを誤って添付する事案が発生したことを明らかにした。ファイルには、学生約1万件の個人情報が含まれていた。現在のところ、二次被害は確認されていないという。

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 東京工業大学は2023年6月30日、在学中の正規課程学生に送付したメールに個人情報が入ったファイルを誤って添付する事案が発生したことを明らかにした。ファイルには、学生約1万件の個人情報が含まれていた。現在のところ、二次被害は確認されていないという。

 メールは、東京工業大学学生支援センター未来人材育成部門が主催する「キャリア何でも相談会」の告知のため、在学中の正規課程学生に対して6月28日午後に送信。学生の個人情報が入ったファイルを誤って添付した。

 添付ファイルは、送信先メールアドレスを設定するためのものだが、東京工業大学の正規課程に在籍する学生約1万件の個人情報が記載されていた。大学によると、氏名や大学発行のメールアドレスが含まれていたが、住所や生年月日などの情報は含まれていない。詳細な項目は、学生保護の観点から非公開としている。

 ファイルを誤って添付する事案は、学生・教職員が使用する教務システム上の操作を誤った結果、在籍者のうちメール送信可能な学生へ送信されたことが原因。現在は二次被害を防ぐため、メールを受信した学生に該当ファイルの削除を依頼し、相談窓口を設置。学外への漏洩や情報の悪用など、二次被害は確認されていないという。

 東京工業大学では「今回このような事案が発生し、関係者の皆様に大変なご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。本件に関する事後策については早急に対応を検討するとともに、今回の事案を深く受け止め、今後、このようなことがないように、原因究明と再発防止を徹底いたします」とコメントしている。

《奥山直美》

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