内閣府は、Webサイトに「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のリスト」を公表した。各メーカーからの申請に基づき、国土交通省が策定した「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドライン」への適合が確認された装置を掲載。2023年1月27日時点で7製品がリストアップされている。
通園バスに園児が置き去りにされ犠牲となる痛ましい事案が起こったことを受け、国土交通省は「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドライン」を策定。送迎バスの運用実態や装置の開発状況等を踏まえ、ヒューマンエラーを補完する装置として、「降車時確認式」「自動検知式」の2種類の装置について最低限満たすべき要件を取りまとめ、2022年12月20日付で公表した。
今回、内閣府では、国土交通省のガイドラインに適合する装置のリストを作成。広く周知を図るべくWebサイトに公開した。各メーカーからの申請に基づき、1月27日時点でガイドラインへの適合が認定されたのは7製品。
「降車時確認式」では、アルネットが発売する2製品がリスト入り。置き去り等が確認された場合の車内警報はキーオフ直後に発せられ、車外警報はキーオフ5分後に開始される等、ガイドラインで規定されたおもな要件を満たしている。「自動検知式」は該当がなかった。
降車時確認式、自動検知式の「併用式」では、コアテックシステム2製品、加藤電機3製品の計5製品がリスト入り。いずれも降車時確認機能に加え、センサー等の自動検知機能を搭載している。
安全装置リストでは、各製品の機能の詳細や本体価格、取付費用の目安料金を一覧にまとめて掲載。今後、認定が得られた装置は随時追加されるという。
文部科学省では、各教育委員会や学校設置者に対し、安全装置リストが公表されたことを周知するとともに、スクールバスに安全装置を導入する際の参考とするようリストの有効活用を促している。