横浜国立大学とprimeNumberは2022年8月23日、データサイエンス教育プログラムの開発における共同研究契約を締結したと発表した。横浜国立大学経営学部田名部研究室との共同研究を通じて、2022年秋以降に学内で教育実践と効果測定を行い、教育プログラムの完成を目指す。
2020年の経済産業省・文部科学省による「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」創設にもみられるように、近年、各大学がデータサイエンス教育を必修化する動向が顕在化している。
横浜国立大学は、国公立大学の経営・商学部で日本初となるデータサイエンス教育プログラム「DSEP」を2021年に開設。primeNumberは「あらゆるデータを、ビジネスの力に変える」をビジョンに、データ統合自動化サービス「trocco」をはじめとするデータエンジニアリングに焦点をあてたサービスの提供を行っている。
今回、社会科学系データサイエンス教育においてもデータエンジニアリング力育成を強化したい横浜国立大学と、データエンジニアリングの裾野を広げるべく人材育成の展開を図ろうとするprimeNumberが協力し、ビジネスシーンにおける実践的なデータサイエンスプログラムの開発に向けた共同研究を開始する。
共同研究では、primeNumberが提供するデータ統合自動化サービス「trocco」の機能を活用したデータサイエンス教育向けデータセットの開発を行う他、データサイエンス教育デザイン、教育方法、教育技術の開発および効果検証を実施する計画。開発した教育プログラムの検証は、横浜国立大学における教育実践を通じて行う予定だという。
両者は、開発した教育方法・技術を社外・学外に広く展開し、社会全体のデータサイエンス能力向上に寄与することを目指すとしている。