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協働学習とは【教育業界 最新用語集】

 「教育業界 最新用語集」では、教育業界で使われているICT用語や受験用語、省庁が進める取組み等を、おもに教育関係者向けに解説する。記事を読んでいるときや、普段の業務でわからない用語があったときに役立てていただきたい。

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 「教育業界 最新用語集」では、教育業界で使われているICT用語や受験用語、省庁が進める取組み等を、おもに教育関係者向けに解説する。記事を読んでいるときや、普段の業務でわからない用語があったときに役立てていただきたい。

協働学習とは


読み


 きょうどうがくしゅう

表記


 Collaborative Learning

分類


 一般常識

ひとことで言うと


「グループ単位で課題を解決する学習形態。ICT活用で大きく進化した」

解説


 「協働学習(collaborative learning)」は、グループ単位で課題を解決する学習形態。単なる知識の活用だけでなく、コミュニケーション、プレゼンテーション、役割分担、リーダーシップ、自身の役割に対する責任感など、対人関係に比重を置いて、思考力・判断力・表現力などを育成するものになっている。

 たとえば、グループ全員で相談し、模造紙にそれぞれの意見を書き込んで、内容をとりまとめ、全体に発表を行うなど、古くより協働学習自体は存在する。一方、近年のICT普及により、大きくその内容が深化している。たとえば、遠隔地にいる生徒同士の協働学習が、インターネットを通じて、可能になりつつある。

 教室における協働学習でも、タブレットにそれぞれの意見を書き込み、それをお互いにネット共有しながらコラボレーションし、内容をWebサービスで整理し、グループとして統一した見解を作り上げる、といったことが行われるようになりつつある。こうした協働学習の形態は、文部科学省の「学びのイノベーション事業」でも、ICT活用の一つとして想定されている。

 なお、同じ読みのため「共同学習」「協同学習」と混同されることも多いが、「共同学習」「協同学習」は「協調学習」(Cooperative Learning)のほうが実態に近く、よりシステマチックで、グループ内が組織化された形態をとることが多い。「協働学習」は、そうした作業の流れより、“いかに合意を形成するか”という、学習側面に重きが置かれている。

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最終更新日:2016年7月10日(リセマム「教育ICT用語」より転載)
《冨岡晶》

冨岡晶

フリーの編集者/ライター/リサーチャー。芸能からセキュリティまで幅広く担当。

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