NECネッツエスアイは2021年10月25日、公立諏訪東京理科大学のローカル5G無線基地局と実験機器を受注したと発表した。NECネッツエスアイグループにて開発・製造した機器を採用したローカル5Gシステムにより、教育機関におけるローカル5Gの活用を支援する。 ローカル5Gとは、通信事業者でない自治体や企業が、建物・敷地内等に専用の5Gネットワークを構築する方法。通信事業者が提供するパブリック5Gがないエリアでも、ローカル5Gを構築することで5G通信の利用が可能となり、2020年から実際に利用が開始されている。他のエリアで通信トラブルが起きた場合やネットワークが混雑した場合に影響を受けにくいというメリットがあり、外部ネットワークから遮断された環境のためセキュリティ面の安全性も確保できるという。 NECネッツエスアイは、以前より自治体向けにデジタル技術を活用した業務効率化や地域活性化等の場面で先行してローカル5Gを導入し、さまざまな地域の課題解決を図ってきた。今回、こうした取組みの一環として、教育機関におけるローカル5Gの活用を支援するべく、2022年4月を目途に公立諏訪東京理科大学のローカル5G環境構築を行う。 今回、公立諏訪東京理科大学に構築するローカル5Gシステムには、NECネッツエスアイグループにて開発・製造した機器を採用。ローカル5Gに適応したゲートウェイ装置および、新開発のRU(5G基地局の無線アンテナおよび無線周波数送受信部)/CU(5G基地局の無線信号処理部)/DU(5G基地局のUser-Plane交換処理部)一体型基地局装置により省スペース化を実現。クラウドコアと組み合わせることで、柔軟かつスムーズにネットワーク設計・構築が可能になるという。 今回導入するシステム機器の一部は、10月27日~29日に幕張メッセで開催される「第4回 5G/IoT通信展」に出展する。