近年、SNSや生成AIの普及により、卒業アルバム写真が不適切に利用される事例が急増している。これに対し、卒業アルバム制作に25年以上携わる夢ふぉとは、先生が保護者・生徒に注意喚起できるように公式資料を作成し、無償提供を開始した。
卒業アルバムの不正利用は、法的な責任や損害賠償の対象となる可能性がある。名誉毀損やリベンジポルノ防止法、著作権法違反、個人情報保護法違反などが抵触する可能性があるため、注意が必要だ。これらの行為は、進学や就職の場面で不利になるなど、将来に影響を及ぼすこともあるという。
夢ふぉとは、卒業アルバムの不正利用を防ぐための取組みを行っている。まず、生徒や保護者へ配布可能な注意喚起資料を無償提供し、学校を通じて保護者に配布可能な公式資料を作成している。また、個人情報に配慮した新レイアウトを導入し、集合写真中心のレイアウトや写真と名簿の分離を行っている。さらに、技術的な防御策として、スキャン防止仕様やコピーガード機能を導入し、不正複製・拡散を困難にしている。
夢ふぉとは、「技術 × デザイン × 運用」で、技術だけでは解決できない部分を教育や体制整備で補い、安心して思い出を残せる社会を目指している。卒業アルバムは、友達や先生との日々を未来に残す「心の宝物」であり、相手の気持ちを思いやり、写真を大切に扱う心を育むことが重要だとしている。
公式の注意喚起資料は、学校や先生方が保護者や生徒へ配布できる形式で無償提供されており、Webサイトからダウンロード可能。利用の状況に合わせて編集して活用できる。