近畿大学建築学部は2025年5月7日、オランダのHAN応用科学大学建築環境学部と学術および教育の相互交流を目的とした学部間協定を締結した。5月8日には大阪・関西万博のオランダ館で、日本の高齢者ケアや住宅について幅広い視点から議論するシンポジウムを開催する。
近畿大学建築学部とHAN応用科学大学建築環境学部の学部間協定では、教職員および学生の学術協力・交流を活性化し、将来的には共同研究プログラムや単位互換など、教育・研究連携をさらに深めることを目指す。
調印式および学術交流ワークショップは5月7日、近畿大学東大阪キャンパスのデザイン・コモンズで行われた。調印式後には、学術交流ワークショップとして、近畿大学大学院総合理工学研究科の院生が、HAN応用科学大学の関係者に向けて、近畿大学の紹介や研究内容の発表を英語で行った。
5月8日に開催される日蘭シンポジウムでは、近畿大学建築学部が住宅メーカーのミサワホームと共に後援し、「循環型建築・プレハブ住宅」について、近畿大学建築学部の山口健太郎教授が登壇し、ミサワホームの担当者とともに発表を行う。シンポジウムには、オランダ館の設計者がオンラインで参加するほか、近畿大学の教員・学生、HAN大学の学生・関係者も参加し、超高齢社会の先進国である日本の高齢者ケア、住宅について幅広い視点から議論を行い交流する。
シンポジウムは、5月8日午後2時から3時30分まで、オランダ館で開催される。参加者は、HAN大学と近畿大学建築学部、九州大学、山口大学の教職員、学生ら約60人が予定されている。