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小1の壁乗り越える、民間学童保育協会設立…4/20シンポジウム

 民間学童保育のための業界団体「一般社団法人民間学童保育協会」が2023年3月20日に設立した。4月20日には協会設立を記念したシンポジウムを会場・オンラインのハイブリッドで開催する。

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民間学童保育協会(イメージ画像)
  • 民間学童保育協会(イメージ画像)
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 民間学童保育のための業界団体「一般社団法人民間学童保育協会」が2023年3月20日に設立した。4月20日には協会設立を記念したシンポジウムを会場・オンラインのハイブリッドで開催する。

 民間学童保育施設は、保護者の「多様な働き方」の支援をすると共に、子供の「安全・安心な放課後の居場所」と「放課後の多様な学び」を提供している。コロナ禍で小学校が臨時休校となり、公的施設の多くが閉鎖される中でも、民間学童の多くは朝から営業をおこない、働く親のサポートと子供たちの学びを止めずに支援し続けた。

 民間学童保育協会の設立に際して行った調査によれば、全国の民間学童保育施設は2,220施設(2023年2月末時点)、全国平均で少なくとも12.76%が民間学童保育施設(公費投入なし)を利用している実態があり、すでに社会インフラの一貫となっているという。

 民間学童保育協会は、業界全体として国や地方自治体、小学校・地域との連携をはかり、学童全体の品質向上や社会課題を未然に防ぐ取組みを促進し、より子育てしやすい社会をつくるための活動や社会貢献活動等に取り組む。おもな活動としては、「保護者に向けた民間学童保育施設の情報提供」や、「業界共通の課題や新たな社会課題に対応した運営者・運営スタッフへの教育研修」「子育てや小1の壁問題、放課後の学びに関する調査研究」「国および地方公共団体に対する政策提言」「学童保育を通じた社会貢献の推進」等を予定している。

 また、4月20日には協会設立を記念したシンポジウムを開催。こども政策担当大臣・小倉将信氏による挨拶の他、一橋大学准教授・高久玲音氏による共同調査・学童保育の質的評価発表「小1の壁 2023年問題」講演、パネルディスカッション「小1の壁問題と民間学童に期待すること」等、民間学童の取組みの普及や、小1ママの声と共に当事者として民間学童がこの社会問題にいかに取り組んでいくべきか、学識経験者も交えた議論・共有の場を設ける。

 当日は、会場とオンラインの双方で開催。定員は180名、参加費は会場・オンラインいずれも正会員および同伴1名は無料、それ以外は2,000円(税込)。申込みおよび入会申請は民間学童保育協会Webサイトにて受け付ける。

◆民間学童保育協会設立シンポジウム
日時:2023年4月20日(木)10:00~12:00
会場:港区立産業振興センター ホール(東京都港区芝5丁目36-4 札の辻スクエア11F)およびオンライン(Zoom)
対象:民間学童保育運営に関わる人、小1の壁問題に関心のある人
定員:180名
参加費:正会員および同伴1名は無料、それ以外は2,000円(税込)
※会場・オンライン共通
申込方法:民間学童保育協会Webサイトより申し込む

《畑山望》

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