教育業界ニュース

中高生の84.3%、創造力とは「自分らしい個性を表現する力」

 中高生の84.3%が、創造力とは「自分らしい個性を表現する力」と考えていることが、世界中の創造力と10代をつなぐEdTechプログラムを手がける「Inspire High(インスパイア・ハイ)」が2021年8月19日に発表した調査結果より明らかとなった。

事例 その他
創造力とは (c) 2021 Adobe & Inspire High.All rights reserved.
  • 創造力とは (c) 2021 Adobe & Inspire High.All rights reserved.
  • プログラム体験前後での創造力の自己認識の変化 (c) 2021 Adobe & Inspire High.All rights reserved.
  • 創造力の自己認識の向上と関連性の高い10項目 (c) 2021 Adobe & Inspire High.All rights reserved.
  • 創造力の自己認識の向上と関連性の低い10項目 (c) 2021 Adobe & Inspire High.All rights reserved.
 中高生の84.3%が、創造力とは「自分らしい個性を表現する力」と考えていることが、世界中の創造力と10代をつなぐEdTechプログラムを手がける「Inspire High(インスパイア・ハイ)」が2021年8月19日に発表した調査結果より明らかとなった。

 調査は、中高生の創造力(クリエイティビティ)育成に望ましい環境要因を明らかにすることを目的に、アドビとInspire Highが共同で実施。Inspire Highを試験導入した中学校・高等学校に通う生徒(1校のみ小学校児童を含む)を対象に、Inspire Highのプログラムを2回受講してもらい、その前後で生徒を対象にGoogleフォームでアンケートを行った。調査期間は4月1日から6月30日。中学生1,509サンプル、高校生2,006サンプル、その他(小学生)52サンプルの合計3,567サンプルを得た。

 中高生に創造力とはどのようなものか選択式で答えてもらったところ、もっとも多かった回答が「自分らしい個性を自由に表現する力」84.3%。ついで、「何もないところから新しいものを生み出す力」62.0%、「既存のものを組み合わせて新しいものを生み出す力」36.8%が続いた。「生まれ持ったもの」や「一部の特別な人に備わった力」といった項目が低いことからも、創造力とは先天的なものではないという認識がうかがえる。

 Inspire Highのプログラム体験前後での創造力の自己認識の変化について調査したところ、創造力を問う「問の立案」「アイデア」「組み合わせ」「自分の考え」「表現」「社会への影響」「創造性-行動」の7項目すべてにおいて値が上昇した。普段出会わない考え方や生き方からインスピレーションを受け、「答えのない問い」に挑戦する学びや経験が、創造力の上昇に寄与すると推測できる結果となった。

 各創造力項目の上昇と環境要因の相関関係を算出したところ、創造力の自己認識の向上と関連性の高い項目は、「ものづくりや人とのコミュニケーションが好き」「希望の進路が決まっている」「ロールモデルがいる」「不安や悩みの相談相手がいる」等。一方、通塾(集団)の有無や宿題への取組み姿勢、学校の成績に対する回答との関連性は低かった。
《桑田あや》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top