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大学入試センター研究開発部「試験情報データ活用」等提案

 大学入試センターは2021年4月8日、研究開発部の活性化について最終まとめを公表した。今後の研究開発戦略の策定に向けて、「センターで行う大学入試研究」「試験情報データの活用」等6項目を提案し、将来的に取り組むべき方向性についても示している。

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 大学入試センターは2021年4月8日、研究開発部の活性化について最終まとめを公表した。今後の研究開発戦略の策定に向けて、「センターで行う大学入試研究」「試験情報データの活用」等6項目を提案し、将来的に取り組むべき方向性についても示している。

 大学入試センターは、研究開発機能の向上や活性化、発信力の強化を目的に2020年10月に「独立行政法人大学入試センター研究開発部の活性化に向けた検討委員会」を設置。複数回の開催を経て、最終まとめ(報告書)を取りまとめ、公表した。

 最終まとめ(報告書)では、大学入試センターは「大学入学者選抜のナショナルセンター」としての役割が期待されており、幅広い研究領域にまたがる大学入試研究分野で研究開発部が中核的な役目を果たすためには、従来の自己完結型の調査研究体制(センター教員のみの調査研究体制)を中心とした実施体制から脱却する必要があると指摘。これまで蓄積してきた大規模試験の試験情報データ等を強みにして、大学入試研究に必要な研究資源と研究者が集まる「場」を提供していくことを求めている。

 研究開発部の研究開発戦略を策定するにあたり、主として第5期中期目標期間中に取り組むべき方向性と具体的な事項として、「センターで行う大学入試研究」「大学入試研究の実施態勢(研究プラットフォーム機能の強化等)」「アドミッション専門職と研究者の育成」「センターの研究成果等の公表」「センターが保有する情報の利活用(試験情報データの活用)」「研究環境の改善等」の6項目を提案。必要に応じて、将来的に取り組むべき望ましい方向性についても提示している。

 このうち、「センターで行う大学入試研究」では、将来の大学入学者選抜の改善を見据えて重点的に取り組む当面の調査研究テーマの例に「試験問題の解答プロセスや解答パターン等の検討に基づく妥当性研究」「CBTにおける試験問題の作成方法・出題・採点に関する研究」「大学で学ぶための基礎的学力の新たな評価測度の開発に関する研究」「選抜の多様化・公平・公正に関する多角的研究」の4つをあげている。

 「センターが保有する情報の利活用」では、取組みの方向性に「センターが保有する試験情報を活用して大学や高校教育への改善に資する取組み」をあげた。具体的には、「試験情報の利活用に向けた調査研究」「大学入試研究に関する論文の公表基準の明確化」「試験情報を扱う専門スタッフの採用の検討」を示している。

 大学入試センターは、今回の最終まとめを踏まえ、2017年10月に策定した「独立行政法人大学入試センター研究ミッション」を一部改正。また、大学入試センター研究開発部が、幅広い研究領域にまたがる大学入試研究分野で今後、中核的な役割を担うために必要な当面の方途を「独立行政法人大学入試センター研究開発戦略」として策定した。

 最終まとめ「独立行政法人大学入試センター研究開発部の活性化について」、一部改正した「独立行政法人大学入試センター研究ミッション」、策定した「独立行政法人大学入試センター研究開発戦略」は、大学入試センターWebサイトで公表している。
《奥山直美》

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