人生100年時代の新しい働き方を提案するニューホライズンコレクティブは、メンバー内から実務家教員を養成し大学や企業に派遣する「実務家教員養成・派遣プロジェクト」を2021年10月より開始する。各自が獲得してきた実務知見やスキルを学術知に再構築し、次世代のプロ人材育成に繋げるねらい。 ニューホライズンコレクティブは、電通を早期退職した40代から60代のミドル世代のプロフェッショナル人材が集まり、社会に対する新たな価値提供に挑戦する会社。「人生100年時代」、さまざまな専門性を有するビジネスパーソンが年齢を理由に活躍を制限されることなく、自律したプロフェッショナルとして中長期的に価値を発揮しつづけることができるようサポートする基盤「ライフシフトプラットフォーム」を構築し、個人が社会で長く価値を発揮できるようアップデートを行うことで新たな価値創造を目指した活動を行なっている。 現在、高等教育の現場では実務家教員の必要性が高まっており、最新の実践知を学ぶ機会を提供すること、また産学の交流・活性化の場として期待が寄せられている。しかし、授業能力や体系的な知見を有する実務家の数は十分ではなく、社会が求める実務家教育を実施できる環境にないのが実情だという。こうした中、今回、ニューホライズンメンバー約30人がプロジェクトを通じてこの課題にチャレンジする。 10月より始動する「実務家教員養成・派遣プロジェクト」には、40歳から60歳のニューホライズンコレクティブメンバー約30名が参加。社会情報大学院大学が全国4か所(東京・名古屋・大阪・福岡)の拠点およびリモート形式で開講する「実務家教員養成課程」を受講し、実務家教員をはじめとした幅広い領域での教員職としての活躍を目指す。 メンバーは大学等の高等教育機関において実務知を体系的に教授する教員となるべく、各自がこれまでの業務経験や個人的活動を通して獲得してきた実務に関する専門的な知見やリテラシー、スキル等を精緻に棚卸し、これからの社会を活性化していく新たな学びのテーマになり得る学術知への再構成を図るカリキュラムを約半年間受講。各種の教育理論や教授法といった必要な知識・スキルを獲得する。 また、養成課程を修了後は先端教育機構と連携を行い、修了生を教員や講師として全国各地の大学等の高等教育機関や企業へ紹介・派遣するサポートを実施。これからの未来を作っていく学生や、人生100年時代を踏まえて学び直しの機会を求める人等、幅広い人々を対象にその知を提供し、次世代のプロ人材育成に繋げる活動に挑戦するという。