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主要7か国の論文数、日本は5位…科学技術指標2024

 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は2024年8月9日、科学技術指標2024を公表した。主要7か国中、産学官を合わせた研究開発費・研究者数は第3位、論文数は第5位。2か国以上への特許出願数を見ると、2017~2019年では日本が第1位となった。

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主要な指標における日本の動向
  • 主要な指標における日本の動向
  • 主要国・地域別パテントファミリー数:上位10か国・地域
  • 大学院(修士課程)入学者数
  • 大学院(博士課程)入学者数

 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は2024年8月9日、科学技術指標2024を公表した。主要7か国中、産学官を合わせた研究開発費・研究者数は第3位、論文数は第5位。2か国以上への特許出願数を見ると、2017~2019年では日本が第1位となった。

 科学技術指標は、科学技術活動を客観的・定量的データに基づき体系的に把握するための基礎資料。科学技術活動を「研究開発費」「研究開発人材」「高等教育と科学技術人材」「研究開発のアウトプット」「科学技術とイノベーション」の5つのカテゴリーに分類し、約160の指標で日米独仏英中韓の7か国の状況を表している。

 産学官を合わせた研究開発費、研究者数は主要7か国中第3位。また、論文の生産への貢献度を見る分数カウント法では、日本の論文数は第5位で、いずれも2023年と同順位だった。中国はすべての論文種別で第1位となった。

 特許出願に着目し、各国・地域から生み出される発明の数を国際比較可能な形で計測したパテントファミリー数を見ると、1997~1999年は米国が第1位、日本が第2位だったが、2007~2009年、2017~2019年では日本が第1位、米国が第2位となった。

 日本の大学院修士課程の入学者数は2010年度をピークに減少に転じていたが、2020年度を境に増加し、2023年度は対前年度比1.4%増の7.7万人となった。そのうち社会人の割合は9.3%を占める。

 一方、大学院博士課程の入学者数は2003年度をピークに長期的には減少傾向にあったが、2023年度は増加し1.5万人、対前年度比4.4%増。うち社会人は0.6万人、対前年度比は3.9%だった。

《工藤めぐみ》

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