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学校内での事故防止、工作物や機器等の点検を…文科省

 文部科学省は2021年5月25日、大学・高等専門学校・私立学校と教育委員会等に向けて、学校環境の安全確保に万全を期すために倒壊や落下等により重大な事故につながる恐れのある工作物や機器等を今一度点検するよう依頼した。

教育行政 文部科学省
 文部科学省は2021年5月25日、大学・高等専門学校・私立学校と教育委員会等に向けて、学校環境の安全確保に万全を期すために倒壊や落下等により重大な事故につながる恐れのある工作物や機器等を今一度点検するよう依頼した。

 4月27日に宮城県白石市で防球ネットの支柱が倒壊したことにより児童が死傷する事故が発生した。4月には福岡県北九州市の中学校でも体育館内のバスケットゴールが落下し生徒が負傷する事故が発生している。

 文部科学省はこれまで、学校における事故防止について「学校施設における事故防止の留意点について」や「学校安全資料『生きる力』をはぐくむ学校での安全教育」等において、事故防止に必要な事項の周知および事故防止のための適切な措置を講じるようにお願いしてきた。

 今回の事故を受けて、再発防止と学校環境の安全確保に万全を期すために倒壊や落下等により重大な事故につながる恐れのある工作物や機器等、点検すべき対象を今一度把握し、通常の使い方に加えて児童生徒等の目線や多様な行動等も考慮して安全点検を行うことが重要だという考えを示し、再度安全点検を実施するよう依頼した。

 各学校で作成している安全点検表において、設置経緯が不明等の理由により点検の対象外となっているものがないか確認し、不足している項目を点検表に追加するとともに、項目に応じて点検の分担(学校、学校設置者、専門家等)を明確にする。

 整理した安全点検表をもとに「目視」「触診」「打音」「振動」「負荷」「作動」等、複数の方法を組みわせて安全性を確認。これらの点検で判断が困難な場合、設置場所や構造上の複雑さ、表面の塗装等により金属疲労・腐食・破損等の状態を正確に判断できない場合は、積極的に専門的な点検を行い安全性を確認することとしている。

 安全点検の結果、児童生徒等の安全確保に支障があると認められた場合は、危険物の除去、修繕、危険個所の明示、立入禁止や使用禁止または使用場所の変更を行う等、適切な措置を講じるように求めている。

 今後の定期的な安全点検においては、今回見直した安全点検表をもとに継続的かつ計画的に安全性の確認を行うようにお願いしている。
《外岡紘代》

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