電子ペーパーとは
読み
でんし ペーパー
表記
類語:デジタルペーパー、類語:E Ink
分類
技術
ひとことで言うと
「タブレットやディスプレイの表示方法。実物の紙の印刷みたいな、目に優しい表示が特徴」
解説
「電子ペーパー」は、タブレットやディスプレイの表示方法、またはそれを採用した製品を指す。紙に印刷したみたいに、自然で目に優しい表示を行えるのが特徴。具体的な製品としては、「Amazon Kindle」「Sony Reader」「楽天kobo Touch」などがあげられる。
スマートフォンやタブレットの一般的な表示方式は、液晶パネルの裏側から光を当てて表示させる「バックライト液晶」方式が多い。バックライト液晶は、暗い場所でも見やすいが、逆に明るい太陽光の下では見にくくなる。また、利用者は強い灯りをじっと覗いていることとなり、目にかかる負担も大きい。
「電子ペーパー」は、磁力でインクを動かすといった技術を採用。これにより、バックライトを不要とし自然な表示を可能とした。そのほかにも電子ペーパーでは、バックライトを採用した技術、カラー表示を行う技術などもあるが、カラーの制御が難しいなどの理由から、現状は白黒表示の製品が主流となっている。白黒表示には、消費電力を削減できる、より薄い製品を作れるというメリットもある。
教育現場では、手書き教育での活用が行われている。電子書籍としては、目に優しい反面、カラー表示が行えないため、図説や写真表示などには不向きとされている。
関連用語
液晶ディスプレイ
最終更新日:2016年5月30日(リセマム「教育ICT用語」より転載)