大学通信は2024年2月、専門職別の2023年就職者数ランキングを発表した。今回は「保育教諭」の就職者が多い大学を紹介する。3位は同率で甲南女子大学と武庫川女子大学、5位には大阪総合保育大学がランクイン。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。
ランキングは、医科・歯科の単科大等を除く全国743大学を対象に2023年春の就職状況を調査。558大学から得た回答を基に、大学別の就職者数をランキングにまとめた。
保育教諭とは、保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を持ち、幼保連携型認定こども園で働く職員を指す。2023年「保育教諭」就職者数ランキングは、3位が甲南女子大学と武庫川女子大学（就職者数37人）、5位は大阪総合保育大学（同34人）、6位は大阪樟蔭女子大学（同30人）、7位は名古屋学芸大学（同29人）、8位は神戸松蔭女子学院大学（同28人）、9位は東京家政大学（同27人）、10位は関西学院大学（同25人）となった。
3位の甲南女子大学は、人間科学部総合子ども学科で保育士資格と幼稚園教諭一種免許状が取得できる。小学校教諭一種免許状も取得可能で、複数資格を取得できるカリキュラムが特徴。学科教員や就職支援課による実習や就職へのサポートも充実しており、併設する「甲南こども園」や「甲南子育てひろば」、里山のツリーハウスなど、子供と直接触れあって学ぶ場も数多く用意されている。
同じく3位となった武庫川女子大学の教育学部教育学科では、2年次から「基礎プログラム」とさらに幅広く学ぶ「発展プログラム」を展開。コースを選択し、自分の興味・関心に応じて段階的に学びの幅を広げ、自分だけの強みを身に付けていく。教育学科「幼児教育・保育コース」で保育士資格と幼稚園教諭一種免許状の取得が可能。子供の発達過程や障がいなど、ひとりひとりの特性を踏まえた援助や、小学校教育に円滑に接続するための指導法などを学ぶ。保育施設などでの現場実習のほか、同大のアメリカ分校キャンパスへ4か月間留学する「アメリカ分校プログラム」も実施している。
保育教諭の2023年ランキングは、西日本の大学の躍進が目立つ結果となった。2位～10位まで就職者数が拮抗する中、1位の大学のみ大きく差を付けた実績を出している。
大学通信のWebサイトでは、ランキング1位・2位の大学についても分析。1位から48位の大学まで、各大学の就職者数も含め一覧で紹介している。
2023年「保育教諭」就職者数ランキング 1位は
