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社会構想大学院大「社会教育士」養成講座が開講

 社会人向け総合専門職大学院の社会構想大学院大学(東京都港区)は2024年4月18日、「社会教育士養成講座(社会教育主事講習)」を開講した。地域コミュニティにおける学びを基盤とした社会教育人材の養成を目指す。講習の修了者は「社会教育士」と称すことが可能。講習料は4科目8単位35万円。部分受講の場合1科目あたり10万円。

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 社会人向け総合専門職大学院の社会構想大学院大学(東京都港区)は2024年4月18日、「社会教育士養成講座(社会教育主事講習)」を開講した。地域コミュニティにおける学びを基盤とした社会教育人材の養成を目指す。講習の修了者は「社会教育士」と称すことが可能。講習料は4科目8単位35万円。部分受講の場合1科目あたり10万円。

 「社会教育士」は、2020年に文部科学省によって新たに開始された資格制度。学校教育以外の場面で実施される社会教育を担う専門家を指す。従来は社会教育の専門家である「社会教育主事」が都道府県・市町村教育委員会に置かれていたが、「社会教育士」はさらに発展し、社会教育の専門知識やスキルを広く社会に普及することを目的としている。今回開講した「社会教育士養成講座(社会教育主事講習)」は、社会教育法第9条の5の規定および社会教育主事講習等規程に基づき、文部科学省から委嘱を受けて開講した。

 講座では、生涯学習・社会教育の知識と技能を確実に身に付けられるよう、「生涯学習概論」(2単位)、「生涯学習支援論」(2単位)、「社会教育経営論」(2単位)、「社会教育演習」(2単位)の4科目(計8単位)を実施。いずれも専門職大学院ならでは高度な知識や技能を学ぶことができるという。

 授業形態は、高度な知識や手法を体系的に学ぶ「講義」と、実践的に身に付ける「演習」で構成。ハイフレックス型の開講形態により、遠方からの参加も可能となる。どの形態においても双方向型の教育を重視し、ディスカッションに加え、ケース・スタディ、ワークショップ、ロールプレイングなどの形式を積極的に取り入れるという。

 対象となるのは、自治体・団体職員や教育機関・教育従業者、企業・組織、NPO・社会活動、文化芸術施設・指導者など、あらゆる教育や指導に関わる人。社会教育行政を含めた専門性を身に付けて、地域コミュニティにおける学びを基盤とした自律的・持続的な活動をできる社会教育人材の養成を目指す。

 講習の修了者は、「社会教育士」と称することができる。また、社会教育主事となりうる資格を付与され、都道府県・市町村教育委員会から「社会教育主事」として発令されると、その職務に就くことが可能。

◆社会教育士養成講座(社会教育主事講習)
取得できる資格:社会教育士
受講期間: 1年間、半年間程度、1か月程度(受講コースによる)
授業日: 平日夜を中心に、平日昼、土曜日、日曜日(受講コースによる)
入学時期:毎年4月、7月、9月の各時期に開始(受講コースによる)
定員:各コース30名~50名
選考方法:書類選考
講習料:4科目8単位35万円、部分受講の場合1科目あたり10万円

《木村 薫》

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