大学通信は2024年2月、専門職別の2023年就職者数ランキングを発表した。「保育士」の就職者が多い大学は、3位に桜花学園大学、4位に鎌倉女子大学、5位に常葉大学がランクイン。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。
ランキングは、医科・歯科の単科大等を除く全国743大学を対象に2023年春の就職状況を調査。558大学から得た回答を基に、大学別の就職者数をランキングにまとめた。
2023年「保育士」就職者数ランキングは、3位に桜花学園大学（就職者数116人）、4位に鎌倉女子大学（同96人）、5位に常葉大学（同92人）、6位に白梅学園大学（同91人）、7位に十文字学園女子大学（同84人）、8位に名古屋女子大学（同82人）、9位に名古屋学芸大学（同72人）、10位に東京未来大学（同71人）という顔ぶれとなった。
3位の桜花学園大学は、2023年に120周年を迎えた。全国で初めて学部名に「保育」を冠した保育学部は、これまで優れた保育士や幼稚園教諭を数多く輩出。「保育学科」は、希望する進路にあわせて、保育士・幼稚園教諭・小学校教諭・特別支援学校教諭の各資格・免許を取得することができる。「国際教養こども学科」は、グローバルな視点を養うための国際的な教養と、日本語・英語による高いコミュニケーション能力を身に付ける。国内実習に加え、2度の海外留学により、日本とオーストラリア2か国で保育・幼児教育に関する3つの資格・免許取得を目指すことができる。
4位・鎌倉女子大学の児童学部児童学科では、保育士と幼稚園教諭、保育士と小学校教諭など、複数の免許・資格の同時取得を推奨しており、幼小連携や幼保一体化の取組みに対応できる、実践力の高い「子どもの専門家」を育成。「幼稚園教諭」就職者数のランキングでも2位にランクインしており、幼保共に高い実績を出している。同大に併設する初等部や県内の特別支援学校の協力のもと、授業参観や学習指導案の作成講座など、教育実習や保育実習で求められるスキルの向上を図る。
2023年ランキングでは、上位10校中、女子大が6校を占め、保育分野での根強い強さを見せた。一方で、3位の桜花学園大学が2024年から共学となるなど、今後はランキングにも変化が現れそうだ。
大学通信のWebサイトでは、ランキング1位・2位の大学についても分析。1位から50位の大学まで、各大学の就職者数も含め一覧で紹介している。
2023年「保育士」就職者数ランキング 1位は
