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白百合女子大×ニューカレドニア大、協力に関する合意書締結

 白百合女子大学は2024年4月25日、ニューカレドニア大学(フランス)との協力に関する合意書を1月に締結し、2024年度はCOIL授業の継続に加え、フランス語フランス文学科の1年次生が交流授業に参加し、2年次生は文通することを公表した。

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合意書締結
  • 合意書締結
  • ニューカレドニア大の交流授業のようす
  • 表敬訪問での交流

 白百合女子大学は2024年4月25日、ニューカレドニア大学(フランス)との協力に関する合意書を1月に締結し、2024年度はCOIL授業の継続に加え、フランス語フランス文学科の1年次生が交流授業に参加し、2年次生は文通することを公表した。

 白百合女子大学は2023年度より、ニューカレドニア大学とのCOIL授業を行っており、2024年1月、協力に関する合意書を締結した。「COIL」とは、Collaborative Online International Learningの略で、「オンライン国際協働教育/学習」と訳されるもの。オンラインで国内外のパートナー校と接続し、パートナー校の教員と共筆・共有するシラバスに沿って交流・協働を行う授業形態のことをいう。日本では2018年から文部科学省がCOIL構築計画のある大学に対して積極的な支援を行っており、現在、多くの大学で多種多様な形のCOIL授業が行われている。

 今回の締結により、両校の関係を深め、教育、研究、その他の領域における学術的および文化的な交流を発展させることを目指すという。締結にともない、2月には白百合女子大学の二村淳子准教授と辻川慶子教授、アリア・デムナチ講師がニューカレドニア大学を表敬訪問(所属・役職は2024年2月現在)。ニューカレドニア大学のカトリーヌ・リス学長に合意書を手渡したほか、国際交流部長のヴィルジニー・ド・バルニエ氏、広報部長のシルヴィアン・ラファール=アルティーグ氏、国際・地域間協力戦略責任者のカリーヌ・ボレル氏、日本語科責任教員のナターシャ・ストレンペック氏、日本語教育担当教員のガルニエ真里氏と会談した。そこで両大学の紹介、COIL授業の実践と教材開発の成果発表を行い、今後の展望について話しあったという。

 また、ニューカレドニア大学応用外国語学科1年の学生約20名との交流授業を実施。白百合女子大学とオンライン交流授業の紹介をはじめ、白百合女子大学の学生が作成した動画視聴や日本に関するクイズを行った。今後は、文化・言語に関するプログラムなどを実施予定で、日本にいながらフランス語でアウトプットすることのできる機会を設けるほか、経済状況に左右されない定期的な国際交流機会を創出し、学生らの異文化間能力を養成することを目指していく。

 2024年度は、COIL授業の継続に加え、フランス語フランス文学科の1年次生全員がオンライン交流授業に参加し、インタビュー活動やクイズ大会などで交流を深める予定。また、ニューカレドニアの中学・高校で日本語を学ぶ生徒約80名と、白百合女子大学の学生との間の文通プロジェクトも開始し、フランス語フランス文学科2年次生全員および学生有志が参加。ニューカレドニアの中学生・高校生が日本語で絵葉書を書き、それに対し、白百合女子大学の学生がフランス語で返事を書く予定。絵葉書という紙のやり取りに加え、インターネット上にプロジェクト専用掲示板を設置し、準備のようすを写真で随時掲載している。オンライン・オフラインを組みあわせた交流は、2国間の距離と身近さを同時に感じられる機会だという。

 なお、6月にはニューカレドニア大学応用外国語学科の学生14名が日本を訪れ、白百合女子大学で学生同士の交流をもつ予定。2025年1月には、ニューカレドニア大学教員を招聘し、国際シンポジウムを開催予定としている。

《いろは》

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