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教育の羅針盤、2024年度教育ビジョン…東京都

 東京都教育委員会は2024年3月28日、2024年度(令和6年度)「東京都教育ビジョン(第5次)」を公表した。すべての教育関係者の「羅針盤」として、学校、家庭、地域など施策や取組みを推進することを目的としている。

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東京都教育ビジョン(第5次)ダイジェスト版
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 東京都教育委員会は2024年3月28日、2024年度(令和6年度)「東京都教育ビジョン(第5次)」を公表した。すべての教育関係者の「羅針盤」として、学校、家庭、地域など施策や取組みを推進することを目的としている。

 東京都では2024年度(令和6年度)~2028年度(令和10年度)の5年間で、取り組むべき基本的な方針と方向性を示した教育振興基本計画として「東京都教育ビジョン(第5次)」を策定した。ビジョンは、都内公立学校の教職員をはじめ、すべての教育関係者の「羅針盤」としてこれから目指すべき方向性を共有するとしている。

 第5次ビジョンでは、「自ら未来を切り拓く力の育成」「誰一人取り残さないきめ細かな教育の充実」「子供たちの学びを支える教職員・学校の力の強化」の3本の柱を掲げ、教育のインクルージョンの推進、困難を抱える子供へのサポートの充実などの内容を強化した12の基本的な方針を明示。図やグラフなどを用いて、教育関係者や子供に分かりやすく「読みたくなる、使いたくなるビジョン」を目指している。

 たとえば、「自ら未来を切り拓く力の育成」では、「使える英語力」を駆使し、国内外の課題を解決していく力を伸ばすための取組みを強化する。2015年の調査以降、中・高校生の英語力は年々向上し、2022年度は、中学生がCEFR A1(英検3級)相当以上の英語力を有する割合が59.5%、高校生がCEFR A2(英検準2級)相当以上の英語力を有する割合が55.9%。この割合を2030年度(令和12年度)までにそれぞれ80%とする指標を設定した。そのために、国際交流の実施校数の増加や、学校における日本の伝統芸能や芸術などに関する体験機会の増加などを増やすとしている。

 ビジョンの策定について、「東京都教育ビジョン(第5次)」の素案を公表して、都民の意見を募集し参考にしているという。詳細は、東京都教育委員会Webサイトより確認できる。

《宮内みりる》

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