自由の森学園高等学校と聖学院大学は2024年3月5日、高大連携協定を締結した。教育・研究と社会貢献等の分野で相互に協力し、学校教育の振興ならびに地域社会の発展と人材育成に寄与するという。
自由の森学園高等学校は、埼玉県飯能市の私立高等学校。1985年の建学以来、点数による評価・競争のみに捉われない、生徒ひとりひとりの個性を大切にした教育を行っている。2017年にはユネスコスクールに加盟し、ユネスコが提唱する教育理念「学びの4本柱」を大事にした活動に取り組んでいる。
一方、聖学院大学は1988年の創立以来、少人数制教育でリベラルアーツを基盤とする専門教育を実施。各人の個性を引き出す教育を行い、現代の市民社会の各分野で担い手として貢献できる人物の育成を行っている。現在は3学部5学科3研究科を設置。14の市町村と包括的連携協定を締結しており、各自治体と連携して大学の有する知の資源を還元している。
自由の森学園と聖学院大学は、2011年の東日本東北大震災の復興支援をきっかけに交流を開始。自由の森学園の生徒、聖学院大学の学生が共に東北の復興や、震災を風化させないために「自分たちにできることは何か」という問いと向きあい、議論を重ね、ツアーの企画に取り組み、ボランティアや福祉関連の授業や、東北ボランティアスタディツアーなどで連携してきたという。
今回の協定は、自由の森学園と聖学院大学が信頼関係に基づき、教育・研究と社会貢献等の分野で相互に協力し、学校教育の振興ならびに地域社会の発展と人材育成に寄与することが目的。具体的には、大学の教職員や学生による高校への出張講義・模擬授業、大学の通常授業・体験授業への参加、社会貢献(ボランティア)活動・課外活動における交流、教育についての情報交換と交流、そのほか双方が協議し同意した事項で連携するとしている。