岡山大学大学院教育学研究科と岡山県備前市は2021年11月10日、教育のまちづくりに関する連携と協力に関する協定を締結した。岡山大学実践データサイエンスセンターが開発中の新型eラーニング「マイクロステップ・スタディ」等を活用し、将来の人材育成に寄与することを目指す。 今回の協定では、備前市における教育のまちづくり推進に向けて、双方の緊密な連携と協力により教育分野における人的・知的資源および研究成果等の交流・活用を図り、備前市の教育振興および人材育成、岡山大学学術研究の発展および研究成果の社会活用推進への貢献、さらに広く地域社会の未来を担う人材育成に寄与することを目的としている。 11月10日に備前市役所にて行われた調印式では、大学院教育学研究科・三村由香里研究科長と備前市・𠮷村武司市長が協定書に署名し、双方から協定に寄せる期待等について説明が行われた。 両者は協定に先駆け、備前市の小学4~6年生に対して、岡山大学実践データサイエンスセンターにて開発中の新型eラーニング「マイクロステップ・スタディ」の提供準備を進めている。「マイクロステップ・スタディ」は、岡山大学・寺澤孝文教授が独自開発した記憶に特化したeラーニング。2019年度の日本e-Learningアワードにて「文部科学大臣賞」を受賞し、現在全国で約1万人が学習に取り組んでいる。 今回の協定を通じて、今後、大学が自治体や学校現場に教育支援をサービスとして提供するモデルケースの作成や、次世代の教育・まちづくりのノウハウ等を蓄積していくとしている。