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連絡アプリ「スクリレ」働き方改革に効果…京都市連携協定で中間報告

 理想科学は2023年10月23日、京都市との連携協定で公立小中学校へ無償提供している連絡アプリ「スクリレ」が、8割以上の教職員の働き方改革につながっているとの中間報告を発表した。提供から半年で、学校の備品に還元できる270万円相当のポイントも獲得しているという。

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理想科学と京都市、連絡アプリ「スクリレ」サービスを無償で提供する連携協定
  • 理想科学と京都市、連絡アプリ「スクリレ」サービスを無償で提供する連携協定
  • 保護者向けアンケート「来年度以降、スクリレのようなアプリなどを活用した保護者連絡ツールを利用したいですか?」
  • 学校向けアンケート「スクリレを導入したことで、教職員の働き方改革につながったと思いますか?」
  • スクリレの仕組み

 理想科学は2023年10月23日、京都市との連携協定で公立小中学校へ無償提供している連絡アプリ「スクリレ」が、8割以上の教職員の働き方改革につながっているとの中間報告を発表した。提供から半年で、学校の備品に還元できる270万円相当のポイントも獲得しているという。

 理想科学と京都市は2023年1月30日に、京都市と学校と保護者をつなぐ連絡アプリ「スクリレ」を無償で提供する連携協定を締結。2月1日から京都市の公立小中学校(230校)に導入され活用が進んでいる。連携協定期間は2024年3月末まで。

 「スクリレ」は、学校配布のプリントや、出欠・健康観察の報告をデジタル化できるアプリで、最大の特長は、アプリ内に表示される広告を保護者がクリックすると獲得できる「スクリレポイント」。獲得したポイントは子供の通う学校に還元され、運動用具や書籍など、学校に必要な教育備品と交換できる仕組みになっている。

 理想科学は2023年9月15日~27日の期間、「スクリレ」を導入している京都市の保護者1万4,092人と小中学校230校にアンケート調査を実施。保護者の90.7%から、「来年度以降もアプリを活用した保護者連絡ツールを利用したい」、81.2%にあたる186校の小中学校から「教職員の働き方改革につながっている」との回答を得た。

 また、実際にスクリレを導入した祥栄小学校の中村薫校長からは、「先生の印刷業務の時間が削減された。朝の欠席連絡も電話ではなく『スクリレ』で対応できるので、本来の子供たちと向き合う時間が増えた。保護者に直接お便りが届くことで、連絡事項が確実に伝わり、子供が必要な教材を持参し忘れて授業に参加できないなどの場面も減り、学習保障の観点からも良い効果が出ている」との評価も得ているという。

 理想科学は京都市との連携協定で得た効果測定の結果をもとに、今後も子育て世代の支援や教職員の働き方改革につながる「スクリレ」サービスの向上に努めるとしている。

《川端珠紀》

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