東京都教育委員会は2024年4月17日、都立小石川中等教育学校において、個人情報の漏えいが発生したことを公表した。Microsoft Teamsにアップロードした151名分の進路アンケート調査結果が2日間にわたり閲覧できる状態となっていたという。
進路アンケート調査は、小石川中等教育学校の主任教諭が3月13日、5年生の全生徒に対して、教員・生徒共有のアカウントで、Microsoft Formsにより回答する形式で実施した。アンケートの集計結果は4月2日にExcelファイルとして保存。4月3日午後2時30分ごろ、Teamsに同ファイルをアップロードした。
漏えい事故は4月5日午後4時半ごろ、閲覧できる状態になっていることに気付いた生徒1名が、別の教員に相談したことで発覚。午後5時ごろに連絡を受けた主任教諭が、情報拡散を防止するため、Teamsにアップロードしていたファイルを削除した。
閲覧できる状態となっていた個人情報は、151名分の進路アンケート調査結果（クラス、名前、文理の志望の別、第一志望大学（国公立か私立か）、第一志望から第三志望までの大学名、学部、学科名、マーク模試で受験する科目、記述模試で受験する科目）。
発表時点で、ファイルの外部への流出、二次被害などの報告はみつかっておらず、同校ではアンケート調査結果を閲覧した生徒がいないことも確認しているという。
小石川中等教育学校では、生徒・保護者に対し、4月16日に経緯の説明と謝罪を行い、翌17日に、全学年保護者に対し、経緯の説明と謝罪を記載した通知文を発出している。東京都教育委員会では今後、個人情報を厳正に管理するとともに、教職員に対して情報セキュリティの教育・指導、Teamsの適正な運用を徹底する。また全都立学校長に対しても、個人情報の取扱いなどについて再度周知徹底を図るとしている。
