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Qubena×ツムギノ、スタディ・ログ利活用の共同プロジェクト開始

 「Qubena」を開発・提供するCOMPASSは、学習者を中心としたデータ利活用のための連携・協働プロジェクト「Qubena Connect」を開始すると発表。その一環として、「ツムギノ」を提供するテクマトリックスとスタディ・ログ利活用に関する共同プロジェクトを実施する。

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Qubena×ツムギノ
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 AI型教材「Qubena(キュビナ)」を開発・提供するCOMPASSは2022年4月20日、学習者を中心としたデータ利活用のための連携・協働プロジェクト「Qubena Connect(キュビナコネクト)」を開始すると発表。プロジェクトの一環として、「ツムギノ(tsumugino)」を提供するテクマトリックスとスタディ・ログ利活用に関する共同プロジェクトを実施する。

 1人1台端末環境により各種教育ICTサービスの導入・活用が進む中、各サービスに蓄積される教育データの横断的な利活用へのニーズが高まりを見せており、その具体的なユースケースの創出がこれからの課題となっている。「Qubena Connect」は、学習者である子供たちを中心としたデータ利活用のユースケース創出に向け、さまざまな企業やサービスとの連携・協働を深化させることを目的としたプロジェクト。

 今回、「Qubena Connect」の一環として、スクール・コミュニケーション・プラットフォーム+校務支援システム「ツムギノ」を提供するテクマトリックスとスタディ・ログ利活用に関する共同プロジェクトを実施。両社が有力なユースケースの1つとして考えている「評価に関連する一連のプロセスにおけるスタディ・ログおよびコンテンツデータの活用」について、サービスの枠を超えて検討・検証する。

 現在、子供たちひとりひとりに対する「評価」は、基準となるよりどころの情報が少ない、子供たち自身が学期末まで結果を把握できない等、いくつかの大きな課題を抱えている。共同プロジェクトでは、デジタル教材のスタディ・ログやコンテンツデータを活用することにより、本来的な評価の役割である子供たちのより主体的な学びを引き出すことを目指す。

 テクマトリックスが開発・提供する「ツムギノ」は、校内外にわたる充実したコミュニケーション機能に加え、学びの蓄積、教職員の校務・教務支援機能までを一元化する、スクール・コミュニケーション・プラットフォーム+校務支援システム。共同プロジェクトでは、ツムギノに搭載されている評価プロセスに関わる機能に対して、Qubenaのスタディ・ログやコンテンツデータを連携することで、客観データに基づく評価基準の設定や子供たち自身による適時の目標設定・振り返り等、主体的で納得度の高い評価プロセス実現のためのデータ利活用モデルの構築を目指す。

 想定されるユースケースは、「学校現場で導入したデジタル教材のコンテンツデータを、教員が評価基準の設定に活用。子供たちはその評価基準に対する目標設定・学習計画の策定を主体的に行う」「学校現場で導入したデジタル教材のスタディ・ログを、子供たち自身による学習活動の振り返り、教員による評価に活用する」等。

 子供たちを取り巻く教育データが、子供たち自身にとってより便利に、効果的かつ安全に利活用されるよう、両社の知見・技術を束ねるとともに、専門家とも連携しながら、法令に則ったセキュアなデータ利活用のあり方を検討する。今後は、自治体・学校の協力のもと、エビデンスに基づくユースケースの創出に取り組むとしている。
《畑山望》

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