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教育機関向けrespon「登校情報API」機能を追加

 レスポンは2022年3月28日、教育機関向けに提供するresponに「登校情報API」機能を追加する。対面式授業に限らず、オンライン・ハイブリッド形式の授業においても、学生・生徒の出席状況が把握できる「メタ」登校情報を生成した。

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教育機関向けrespon
  • 教育機関向けrespon
  • ICカードによる登校情報には、学校の外の学習時間が含まれない
  • respon の「登校情報API」から得られる「メタ」登校情報
  • リアルな登校情報と、「メタ」登校情報を組み合わせたサービスの構築が可能
 レスポンは2022年3月28日、教育機関向けに提供するresponに「登校情報API」機能を追加する。対面式授業に限らず、オンライン・ハイブリッド形式の授業においても、学生・生徒の出席状況が把握できる「メタ」登校情報を生成した。

 教育機関向けresponは、専用のスマートフォンアプリと連動したリアルタイムアンケート・出席管理システムとして2015年にサービスを開始。現在、60校を超える大学・教育機関で導入・運用されており、教員と学生との双方向コミュニケーションを実現するツールとなっている。

 ツールでは、学生がスマホアプリを通して出席カードを提出したり、アンケートや小テストに回答したりすることができる。回答の集計結果は即座に教員のパソコン画面に反映されるだけでなく、学生のスマホ上で公開したり、学生同士で相互評価したりすることも可能。対面授業での利用に限らず、一方通行なコミュニケーションが起きがちなオンライン授業やハイブリッド授業においても、参加型の授業を展開しやすくなるツールとして、また授業の出席確認・視聴確認ツールとしても活用できる。

 2021年以降は、アプリの配信を全世界に拡大したことで、コロナ禍において来日が困難になった海外の学生も、responを通して日本の大学の授業を双方向で受講できるようになった。

 教育機関において、学生・生徒の登校情報を管理することは、さまざまな活用が可能となる。大学等教育機関では、学生の登下校をICカードによる入館管理システムを用いて管理することが多い。同システムでは、ICカードをカードリーダーにかざすことで、入退館時間を記録する。

 しかし、コロナ禍においては「学校に登校する」という前提が大きく変化し、オンライン授業やハイブリッド授業が多くなったため、ICカードのみによる登下校の記録では、登校情報を確認することが困難になった。このような背景からレスポンは「登校情報API」の開発を開始した。

 教育機関向けresponでは、授業中に教員がリアルタイムでアンケートや小テストを実施したり、出席を確認したりする機能があり、コロナ禍のさまざまな授業の形態にあわせて活用できる。

 今回、新たに追加される「登校情報API」では、学生・生徒の「その日の最初のresponの提出時間」と「その日の最後の提出時間」を含めたCSVを生成する。そこで、一部の授業を教室で受講し、一部の授業をオンラインで受講した学生・生徒の場合でも、これらの提出時間情報によって、その日何時間受講していたかを把握できる。この情報からAPIは「メタ」登校情報を出力することが可能となった。

 また、ICカードで取得したリアルな登校情報とresponの「メタ」登校情報を組み合わせることで、学生・生徒の出席状況について詳細な分析を行うことができる。

 このAPIでは、出力対象の学生・生徒を絞ることも、全員を対象とすることも選択できる。生成するCSVは、一般的な入館管理システムと同様のフォーマットを採用したことで、既存の学内システムにも安易に組み込むことができる他、登校情報を保護者へ知らせるサービスに組み込むことも可能。

 この登校情報APIは3月28日リリース予定で、すでに教育機関向けresponを利用している場合は無料で利用できる。
《高垣愛》

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