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東北大は行動指針を引上げ、東大は学生に注意喚起…感染拡大防止の対応

 東北大学は2022年1月18日、全国でオミクロン株の新規感染者数が急増していることから、行動指針をレベル2に引き上げることを公表した。東京大学は、感染を広げないために学生や教職員へ注意喚起を促している。国立大学の感染拡大防止の対応をまとめた。

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新型コロナウイルス感染拡大防止のための東北大学の行動指針(一部)
  • 新型コロナウイルス感染拡大防止のための東北大学の行動指針(一部)
  • 新型コロナウイルス感染症(オミクロン株)の感染拡大に関する注意喚起
  • 新型コロナウイルス感染症拡大防止のための活動指針
  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)における活動指針
  • 今後の授業について
  • 令和3年度の学年末に向けて
 東北大学は2022年1月18日、全国でオミクロン株の新規感染者数が急増していることから、行動指針をレベル2に引き上げることを公表した。東京大学は、感染を広げないために学生や教職員へ注意喚起を促している。国立大学の感染拡大防止の対応をまとめた。

 東北大学は、全国で新型コロナウイルスの新規感染者が増え、学内においても帰省や会合・会食等を起因とした感染報告が急増していることから、1月18日から行動指針をレベル2に引き上げた。特に成人式後の懇親会等をきっかけとした学部1・2年生の感染事例が多く報告されていることから、感染拡大を防止するため、当面の間、授業および課外活動をオンラインに切り替える等、警戒を強めて対応するよう学生や教職員に求めている。

 東京大学は、学生や教職員に向け、新型コロナウイルス感染症(オミクロン株)の感染拡大に関する注意喚起を促した。オミクロン株は、従来株に比べて感染力が強く、ワクチンを2回接種したものの発症者も多く、一方で、重症化しにくい可能性があり、感染しても軽症・無症状である場合が多いことが特徴。このため、自身の感染や2次感染の予防として、これまで以上の基本的な感染対策と体調管理の徹底が重要だとしている。感染拡大防止に対する意識をより高くし、キャンパス内外を問わず日々のすべての活動において最大限の注意を払って行動することを、改めて強く要請した。

 一橋大学は、1月19日から活動指針をレベル2(制限 小)とし、対面授業とオンライン授業を組み合わせて実施する。対面の場合は、感染拡大防止に最大限配慮する。学生の課外活動については、感染拡大防止に最大限配慮されていると認めた課外活動に限る。会食、宿泊等の濃厚接触を伴うイベント、活動等を禁止している。

 名古屋大学も1月19日から、活動指針の警戒カテゴリーをB(高度警戒)にした。感染防止措置を徹底のうえ、講義・演習は対面授業主体で実施。実験・実習についても対面授業主体で実施する。課外活動は、感染防止、時短等に最大限留意のうえ、一部の活動は可能。

 広島大学は「まん延防止等重点措置」が適用されたことに伴い、1月9日以降の行動指針を「レベル1(要注意、一部の活動制限)」から「レベル1.5(要注意、一定程度の活動制限)」へ引き上げた。授業は、感染防止策を徹底したうえで、原則として対面で実施。体調不良(発熱や咳等の症状)、移動困難、感染不安のために、対面授業に参加できない場合は、事前に授業担当教員へメール等で連絡すると、欠席扱いとはせず、履修に不利益が生じないよう対応するという。

 首都圏でも「まん延防止等重点措置」が取られようとしていることから、横浜国立大学は在校生に向けて「2021年度の学年末に向けて」と題したメッセージを送った。会食など飛沫感染の危険性の高い行為は極力避け、不織布マスクの正しい着用、手洗い・うがいの励行、適切な距離の確保等、感染防止対策を徹底するとともに、自らの健康管理に務め、風邪症状等の体調不良がある場合は無理に登校せず、医療機関に相談する等、感染拡大防止に十分努めるよう呼び掛けた。
《田中志実》

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