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スマートニュース、メディアリテラシー授業実践例5本を新規公開

 スマートニュースのシンクタンクである「スマートニュース メディア研究所」は、小中高・大学向けのメディアリテラシー授業実践例を新たに5本公開した。現在公開している5本とあわせ、計10本の授業実践例をWebサイトから無償でダウンロードできる。

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メディアリテラシー教育 授業実践例(イメージ画像)
  • メディアリテラシー教育 授業実践例(イメージ画像)
  • 教材画像(抜粋)
  • 「メディアリテラシー 吟味思考(クリティカルシンキング)を育む(時事通信社)」
 スマートニュースのシンクタンクである「スマートニュース メディア研究所」は、小中高・大学向けのメディアリテラシー授業実践例を新たに5本公開した。現在公開している5本とあわせ、計10本の授業実践例をWebサイトから無償でダウンロードできる。

 スマートニュース メディア研究所は、メディアリテラシー教育を研究テーマの1つとし、子供たちが主体的に考える力を養うことを支援するためにこれまで小学校から大学院まで、幅広くワークショップや出張授業等を実施。2021年7月に、全国の先生方が学校の授業で活用したり、参考資料に使えるようワークシート等も含む授業実践例を5本公開した。全国の学校の先生方を中心に、これまで800件以上ダウンロードされているという。

 今回、新たに公開された授業実践例は、小学生から高校生対象の「大人たちと本への興味を同時にかきたてる図書館での出前講座~学校を社会に開かれたものに~」、高校生対象の「国語科教科書を批判的(クリティカル)に読むー国際バカロレア教育の手法を使ってー」、高校生・大学生対象の「報道における情報元の評価 A NICE source analysisー白雪姫暗殺未遂事件ー」、中学生・高校生対象の「『教科書』もメディア?理想の教科書を考える」、高校生・大学生対象の「~擬似SNSでシェアしてみよう!~ソーシャルメディアでの情報受発信を考えるオンラインゲーム教材」の5つ。

 たとえば、「~擬似SNSでシェアしてみよう!~ソーシャルメディアでの情報受発信を考えるオンラインゲーム教材」では、ゲームの中で流れてくる個々の投稿(虚偽情報を含む)について、フェイクニュースかどうかを見分けながら投稿をシェアするか否かを判断し、フォロワーを増やすという「擬似SNS」シミュレーション・ゲームの教材を公開。実際に授業に取り入れた青翔開智中学校・高等学校(鳥取市)の高校教諭は、「SNSを使うことで得られる情報もあり、上手に付き合っていくのが大事。このゲーム教材を使って、継続的にSNSの授業をしてきたい」とコメントを寄せている。

 実践例は多岐にわたり、国語や公民、情報といった科目で活用できる。ワークシート等も含む授業実践例は、スマートニュース メディア研究所Webサイトから無償でダウンロード可能。

 また、12月22日には、研究所が公開している授業実践例の概要も収録した新刊書籍「メディアリテラシー 吟味思考(クリティカルシンキング)を育む」(時事通信社)が刊行。研究所員が編者の1人を務め、アカデミアとジャーナリズムの専門家が執筆した論考やインタビューをまとめている。価格は2,750円(税込)。メディアリテラシーの入門書として、学校の先生や学生・社会人に幅広く読んでほしい1冊だという。
《畑山望》

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